国民的ロックバンドとして、今もなお第一線で活躍し続けるMr.Children。
そんなミスチルの人気曲の中でも最高傑作として今でも多くの人々の心に突き刺さる名曲「終わりなき旅」
ミスチルらしいロックサウンドと転調が多いコード進行、そして前向きになれる歌詞、全てにおいて最高な楽曲です。
今回はミスチルの代表曲とも言える「終わりなき旅」の歌詞の意味と解釈を通して、楽曲の世界観を考察していきます。
Mr.Children「終わりなき旅」 楽曲詳細
・リリース日:1998年10月21日
・リリース形態:シングル
・作詞作曲者:桜井和寿
・収録アルバム:DISCOVERY
・タイアップ:フジテレビ系列ドラマ「殴る女」主題歌(出演者:和久井映見、吹越満)
・売上枚数:107.0万枚
「終わりなき旅」は、1998年10月21日に発売されたMr.Childrenの15thシングルです。
前作「ニシエヒガシエ」から8か月ぶりのシングルであり、13thシングル「Everything (It’s you)」発売後に突然活動休止となりますが、本作で本格的に活動を再開しました。
オリコンチャートでは、通算10作目のミリオンセラーを達成し、累計107万枚を記録、2021年現在、Mr.Children最後のシングルミリオンセラー作品となっています。
【もはや名言集】Mr.Children「終わりなき旅」心に突き刺さる歌詞の意味を考察する
さて、ここからは「終わりなき旅」の歌詞を解説していきたいと思います。
「人生の一曲」として挙げる著名人も多く、色んな業界の人の心を動かしてきた「終わりなき旅」ですが、やはり歌詞の一つ一つを見ても、「人生」という大きなテーマがありとても前向きな気持ちになれる歌詞がたくさん出てきます。
もはや名言集とも言える「終わりなき旅」。
そんな「終わりなき旅」の歌詞を一つずつ見てより深く捉えていきたいと思います!
「息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来だけを見据えながら 放つ願い」
まずは、Aメロです。
息を切らして駆け抜けた道ということは、のんびりと生きてきたわけではなく、生き急いでいる様がわかります。
ひょっとしたら、桜井さん自身のことかもしれません。
過去を振り返ることはせず、未来だけを見据えながら夢を持って生きていく。
そんな感じでしょうか。
「カンナみたいにね 命を削ってさ 情熱を灯しては
また光と影を連れて 進むんだ」
冒頭の続きの歌詞がこちらです。
ここで歌われている「カンナ」は、二つの意味があります。
削るという表現からして、工具である「カンナ」として歌われているのですが、二つ目の意味として「カンナ」という花があります。
「カンナ」という花の花言葉は「情熱」であり、まさにここの歌詞に合致する花言葉です。
「光と影を連れて」は、「情熱」という火に灯されることによって人生に光と影を生むということだと思います。
人生は生きていれば良いことも悪いこともあると表現されています。
「大きな声で 声をからして
愛されたいと歌っているんだよ
「ガキじゃあるまいし」自分に言い聞かすけど
また答え探してしまう」
次にBメロに入ります。
ここでは「愛」という言葉が出てきます。
愛されたいと思っているけど、「愛」がなんなのかもわからない。
ただただ大きな声で歌って答えを探しているという様がわかります。
「いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅」
さて、サビになります。
サビは全体を通してかなり前向きで自分を奮い立たせてくれるメッセージが強く強く込められていると思います。
この部分にしても、「次の扉をノックしたい」や「もっと大きなはずの自分を探す」などとにかく自分というものに期待を持って前を向いて生きていくという、大きなメッセージを感じます。
サビの歌詞を見るだけで元気が出る曲ですね!!
「時代は混乱し続け その代償を探す
人はつじつまを合わす様に 型にはまってく」
次は大きく飛んで2番サビの後、ブリッジ部分になります。
時代は常に混乱し続け、そして代償を探していきます。
代償というのは、人々の心でしょうか。
混乱し続けることで人々の心が同じ方向を向き、国民というものがマニュアル化していく。
「人はつじつまを合わす様に型にはまっていく」は、まさにマニュアル化された人間への批判ともとれます。
この時代のミスチルの楽曲はブリッジ部分で社会批判をしたりする歌詞が多いような気がします…。
「誰の真似もすんな 君は君でいい
生きる為のレシピなんてない ないさ」
さて、名言がきました!笑
マニュアル化されずに生きていけという前向きなメッセージが込められています。
そして、「生きる為のレシピなんてない」は凄い言葉ですね…。
時代は混乱し続け、国の偉い人達は国民に生きる為のレシピを配っています。
「こういう生き方をすればこうなるよ。」というふうに。
それを完全否定して自分らしく生きていけという言葉なのだと思います!
「胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように
いつも今日だって僕らは動いてる」
さて、ラストのサビ部分になります。
「プラス」という言葉をストレートに歌っているのがとても格好いいですね!
さらに、ここでメロディーが転調をするのでめっちゃ心に響いて鳥肌が立ちます。
この楽曲一番の見せ場だな、、、と私は勝手に思っています。笑
「もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅」
ラストのラストです!
ここを繰り返すことによってこの楽曲の魅力が最大限伝わってきます。
自分自身を奮い立たせるという大きなメッセージが込められており、最後この歌詞で締められることによって自分というものを肯定して終わることができ、明日も頑張ろう!元気に頑張ろうって気持ちになります!!
では、ここからは私が個人的に大好きな歌詞を紹介したいと思います!
シンプルですが、この楽曲でとても大事だと思う歌詞をピックアップしています!
「閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて」
まずは、1番のサビの冒頭部分になります。
人生において、どのステージでもいつもドアは閉ざされています。
そのドアの向こうに新しいものが待っていて、それをノックするかどうかで人生の方向が変わってきます。
新しいことにチャレンジすることや、夢を追うことはとても勇気がいるし、怖いことだと思います。
でも、それでも次の扉をノックしたい。
そして自分自身を探そう。
そういうメッセージが込められている歌詞になります。
新しい何かに胸を踊らせられる人間で居たいと思います!
「高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな」
次は、2番の歌詞です。
この楽曲を語る上で欠かすことのできない歌詞だと思います!
目の前には扉だけでなく壁まであるけれど、その壁を乗り越えた自分を想像してみようということなのでしょう!
絶対に低い壁よりも高い壁を乗り越えたほうが気持ちがいいと思います。
サッカー選手やアスリートなど、「終わりなき旅」のファンの人は多いのですが、この歌詞が好きという人は特に多いと思います。
前に進む時にとても背中を押してくれる歌詞です。
「終わりなき旅」ライブバージョン
さて、ここまで「終わりなき旅」の歌詞を紹介してきました。
次は、ライブでの演奏について紹介いたします。
ライブで披露されることが多く、今でもアンコールの最後の楽曲などで演奏されます。
それくらいにMr.Childrenにとっても大事な楽曲で大きな意味のある楽曲だということがわかります。
ライブによってもアレンジが様々で、基本は原曲同様のロックサウンドなのですが、1番だけバラードだったりアカペラに近い状態で歌ったりなどその時代によって演出が異なるのも魅力の一つだと思います。
そして、私が行ったライブではモニターに歌詞が映し出され、会場のお客さんも一緒に歌えるようになってました。
会場全体での「終わりなき旅」の大合唱は本当に鳥肌通り越して涙が出てきます笑
さらに「シフクノオトツアー」では、まさかの1曲目に「終わりなき旅」がくるという仰天の演出で当時お客さんは驚いたことでしょう。
しかしこの楽曲は、どのタイミングで歌うかやどんな演出で歌うかなどは関係なく、その場にいる人達を感動させてくれますし、奮い立たせてくれます。
まとめ
さて、今回はMr.Childrenの「終わりなき旅」をご紹介しましたが、皆さんいかがでしたでしょうか。
Mr.Childrenの楽曲は、恋愛ソングや社会批判ソング、そして平和を意識した楽曲など様々なジャンルが歌われており、そしてそれらを多角的に捉えることによって新しい聞こえ方がしたり見え方になるというのが最大の魅力だと思います。
しかし、この楽曲については、「人の人生」というもっと深く大きなテーマに沿って歌われている名曲だと私は感じます。
表面的な事象や事柄ではなく、人として在るべき心の姿を明確に語りかけてくれます。
背中を押してくれます。
そして、この楽曲はミスチルの再出発とも言える楽曲であり、やはりミスチル自身がこの曲に奮い立たせてもらっているのだと思います。
そういう背景もあり、人々の心に刺さり、私たちを突き動かしてくれるのでしょう。
人生には様々選択があり、その選択によって人生が動いていきます。
まさに今その選択の場に立たされている人や、これから何か新しいことを始めようと思っている方、そんな勇気を必要としている方にとても響く名曲だと思います!!!
是非聞いていただき、一人一人が、それぞれの次の扉をノックできるよう祈っております!!
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