日本の音楽シーンを牽引し続ける人気ロックバンド・Mr.Children(ミスター・チルドレン)。
前作のアルバム「REFLECTION」より、3年4ヶ月ぶりとなる19thアルバム「重力と呼吸」がついにリリースされました。
ここでは、桜井さんが最高のアルバムと評する「重力と呼吸」の全曲レビューをしていきたいと思います。
【レビュー】Mr.Children 19thアルバム「重力と呼吸」全曲の感想
01.Your Song
アルバムの幕開けとなる今作のキーとなる楽曲。
「重力と呼吸」のアルバム詳細が発表されたと同時にMVが解禁されました。
ドラムのJENのカウント「ワーン!トゥー!」から始まり、ボーカル桜井の叫び
02.海にて、心は裸になりたがる
若さ・懐かしさを感じさせられる疾走感溢れる曲
ライブでの演奏が楽しみなナンバーです。
03.SINGLES
テレビ朝日系ドラマ「ハゲタカ」主題歌
ドラマのショートバージョンでは聞くことができなかった2番のサビでディレイするエコーが印象的。
「守るべきものの数だけ 人は弱くなるんなら
今の僕はあの日より きっと強くなったろう」
この2番の歌詞で、守るべきものが無くなった=別れてしまったことが分かります。
同時になぜこの曲のタイトルが「SINGLES」なのかということも。
それぞれが思う幸せを求め、別れていく瞬間の2人をこのエコーで表現されているのかもしれません。
タイトル、歌詞、エコーの意味を理解してもう一度聞くと切ない気持ちになります。
04.here comes my love
フジテレビ系ドラマ「隣の家族は青く見える」の主題歌
後に公開されたMVでは多くのファンが涙した曲。
妊活というドラマのテーマにマッチした歌詞は、命の尊さを感じさせてくれます。
05.箱庭
ブラスの音が心地良い曲。
Atomic Heart収録の「クラスメイト」を思わせる主人公の情けなさ・切なさを感じる失恋ソング。
06.addiction
サビの「more more more!」が印象的なかっこいい曲。
今までにありそうでなかった曲調は新生ミスチルを感じさせます。
07.day by day(愛犬クルの物語)
タイトルとのギャップに面食らってしまうロックなバンド・サウンド。
Queenを彷彿させるイントロも印象的。
ベースとドラムのグルーヴ感が気持ちいいナンバー。
08.秋がくれた切符
ミスチルならではの静かで切ないバラード。
「安らげる場所」「空っ風の帰り道」のように長く愛される曲になりそうです。
新しさも感じる秋らしい1曲。
09.himawari
映画「君の膵臓をたべたい」主題歌
シングルとは別バージョンとして再録された模様。
歌い方やバックの音など、全体的にアレンジが力強くなっています。
10.皮膚呼吸
2017年、NTT docomoの25周年CMで「未発表曲DEMO」として流れました。
どんな楽曲に仕上がっているのか楽しみでしたが、メロディー・歌詞ともにラストを飾るのにふさわしい完成度が高い曲です。
アルバムタイトル「重力と呼吸」に込められた意味とは?
理科の教科書の見出しのような言葉。
なぜミスチルの最新アルバムタイトルが「重力と呼吸」なのでしょうか?
木からりんごが下に落ちていくのを見たニュートンが重力・万有引力の存在を発見したとされています。
地球には重力があり、全ての物質が重力によって引き寄せられているのです。
もし、この重力が無くなったら「重さ」という概念がなくなり、宇宙にいるのと同じ状態になります。
そうすれば、立てなくなりますし食べ物を食べることすら困難になります。
さらに大気すらもバラバラになり行く宛もなく散らばっていきます。
つまり、無重力では呼吸すらできなくなるのです。
重力と呼吸は、人間が生きていくために必要な最も本質的な要素です。
しかし、人が生活していく中で、これらを意識することはほとんどありません。
人間が生きていくのに必ず必要なものであるにもかかわらずです。
重力と呼吸のラストを飾る曲「皮膚呼吸」にはこんな歌詞があります。
「皮膚呼吸して 無我夢中で体中に取り入れた
微かな酸素が 今の僕を作っている そう信じたい
・・・
切なさに息が詰まったときが
それを試すとき」
人は鼻が詰まった時、今まで呼吸をしていたことを知るように、無くしてから大切なものに気づくものです。
何かを無くしたり、辛いことがあったときは、その大切なものに気づくチャンスでもあるということ。
「まさに試す時です。」
普段意識していないこと、何気ない日常、些細なことが、今の自分を作っていることを表現したタイトルではないかと思います。
ちなみに、重力と呼吸は19枚目のアルバムなので重(じゅう)と吸(きゅう)=19という語呂合わせにもなっています。
発売前の発表で「10691059」という謎の暗号を発信したことからも、メンバーの遊び心も含まれているのではないでしょうか。
まとめ
以上、ミスチルのニューアルバム「重力と呼吸」のレビュー・感想でした。
プロデューサーの小林武史氏がミスチルを離れてから、全曲セルフプロデュースとなって初めてのアルバムです。
ミスチルらしさがありつつ、確実に新しい世界へと踏み出したと感じます。
初めて聴いた時はインパクトが薄い印象がありますが、SINGLESをはじめ2度・3度と聞くたびに気づきがあるアルバムです。
バンドサウンドが心地よく、これからどんどん味の出てくるスルメアルバムになることが期待されます。
今作では「箱庭」「day by day(愛犬クルの物語)「秋がくれた切符」と3分の曲が3曲収録されています。
1曲が4分以上の曲が多いミスチルとしては非常に珍しく、アルバムも全10曲(収録時間:48分1秒)と短いアルバムに仕上がっています。
しかし、2016年頃からツアーで披露されていた新曲「お伽話」「こころ」、さらに36thシングル「ヒカリノアトリエ」、37thシングル収録「忙しい僕ら」が未収録となっているので、曲数がないわけではありません。
厳選され、より凝縮された音楽が「重力と呼吸」というタイトルに表されているのかもしれません。
ここで、アルバムを手にしたファンのアンケートを行いたいと思います。
「重力と呼吸」に収録されている曲で好きな曲はなんですか?
アルバムを聴き込んだら是非回答をお願いします。
※3曲まで選択可
「重力と呼吸」レビュー・感想
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初めてライブに行きました。
26年目を迎え、自分たちもお客さんたちも(笑)ティーンエージャーではないけれど、今もなお夢を持っていると言っていました。
秋がくれた切符では、ベンチに見立てた?箱によっこらしょ、と言いながら座って歌いましたね。
スターだけど、人のぬくもりを感じました。
ファーストラックなのか、花道先端の島のすぐ右横、かぶりつきの席でしたが、観客が櫻井さんと目が合ったと思わせてくれるしぐさに心遣いが見えて、嬉しかったですよ。
言葉遊びのセンス、クラシックで言うとショパンのような切ないメロディ、ツボる声、笑顔、温かさに満ちたライブ、着心地の良いパーカー(笑)、良席の幸運、ミスチルが年の瀬に幸せをくれました。
ありがとうございます。
重力と呼吸のライブ🎤に行って
来ました 初のミスチルライブ🎤は
新鮮極まりなくとても良い曲ばっかりで
ミスチルに一目惚れ😌🌸💕
してしまいました🎵
2018年10月6日よりミスチルのアリーナツアー「Mr.Children Live Tour 2018-19 重力と呼吸」がスタート!
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