国民的ロックバンドとして、今もなお第一線で活躍し続けるMr.Children(ミスター・チルドレン)。
そんなミスチルの楽曲の中でも盛り上がる定番曲として「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」という楽曲があります。
「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」は、ノンタイアップながら爆発的な売上を記録し、オリコン集計におけるノンタイアップシングル歴代1位の売上を記録しています。
今回はそんな大ヒット曲「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」の歌詞の意味と解釈を通して、楽曲の世界観を考察していきます。
Mr.Children「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」楽曲詳細
・リリース日:1995年8月10日
・リリース形態:シングル
・収録アルバム:BOLERO
・作詞作曲者:桜井和寿
・タイアップ:なし
・売上枚数:181.2万枚
前作シングル「【es】 〜Theme of es〜」からたった3ヶ月でリリースされたという、当時のミスチルの人気の爆発力がわかります。
CDジャケットには、簡素な絵で猿が描かれており、これは「猿の気持ちでリスタート」という気持ちが込められていたそうです。
発売年の1月には阪神・淡路大震災もあり、その影響もあるのかもしれません。
また、CD売上金や印税はすべて義援金に充てられたそうです。
Mr.Children「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」歌詞の意味をどう解釈する?
さて、ここからは「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」の歌詞を見ていきたいと思います。
まずこの楽曲は、「ライブで盛り上がる楽曲」というコンセプトのもと桜井和寿が作詞作曲を行いました。
しかし、桜井和寿いわく「歌詞が何を言っているのかよく分からないから歌うのが恥ずかしい」とのことで発売当初は、ほとんどのライブで演奏されなかったそうです…。
非常にもったいないな〜と思いつつも、作った張本人が歌詞の意味がわからないって言えることが、ミスチルらしくて好きなエピソードです。笑
さて、ここからはそんな恋愛盛り上がり系ソング「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」の歌詞を紐解いて行きたいと思います!
「恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム」
まずは、サビの歌詞からです!
この歌詞は、「恋」という人類の永遠のテーマ的なものを「エゴ」という一言で表現しています。
「エゴ」というのは、「自己」や「自我」「自尊心」という意味や、「利己主義」という意味があります。
簡単にいうと、「その人個人のわがまま」みたいな意味になります。
「好き」という気持ちの「エゴ」をお互いがぶつけ合うものこそが恋であり、そしてそれは必ずと言っていいほど上手く釣り合うことはありません。
シーソーのように真ん中でピッタリと止まることはなく、どちらかの重さで動き続けているのです。
めちゃめちゃ深いですね!
最初聞いた時は「エゴってなんだろう?」って思ってたんですが、今聞くと凄く納得がいく歌詞です。
「劣等感を逆手にとって わがままばかりの君が 隠し持った母性本能は凄い」
さて、2番のAメロを紹介します。
この歌詞は、 男をコントロールする女性の本能を表現しています。
多分、世の男はこの気持ち凄くわかるんじゃないでしょうか笑
「劣等感」という言葉ですが、「どうせ私なんかだめなんだ…。」という女性に対する表現で、そして男性は必ず「そんなことない!君がいいんだ!」って言います。
映画でもドラマでもありがちなパターンですね笑
しかしこれは、「劣等感を逆手にとった」女性の演技であって、とても上手に男性をコントロールしています。
もはや、劣等感さえも「わがまま」となっているのです。
それでもこの曲の男は、この女の子に恋しているので、そんなわがままも大好きで愛しいんでしょうね!
「ねえ 変声期みたいな吐息でイカせて 野獣と化して」
この歌詞は結構ストレートですね!笑
エロいです!
ミスチルの楽曲は結構スケベな歌詞が多くて、「よく聞くとかなり詳細に描いてんな」という歌詞も多かったりします。
それでも、メロディとマッチしているからか、いやらしさがなくとても聞きやすいですね。
この歌詞も、一見「イカせて」や「野獣と化して」のところで表現しているように聞こえるのですが、私は「変声期」というワードが最大のポイントだと思います。笑
「変声期」という独特な声に興奮している様がわかりますし、エロさが増して聞こえます。
「変声期」というワードで変態的に表現できているのが、見事だと思います。笑
「アダムとイブの時代から 流れてくる我らの血潮
愛の神秘に魅せられて 迷い込む恋のラビリンス
(シーソーゲーム)世界中の誰もが(シーソーゲーム)業の深い生命体
(シーソーゲーム)過ちを繰り返す 人生ゲーム シーソーゲーム」
さて、ここからは2番サビの後、ブリッジ部分の歌詞です。
ここの歌詞では、恋愛というより人間そのものを表現している部分だと思います。
人は過ちを繰り返して、それでもって今が存在している。
愛という神秘に魅せられ、人は恋の迷宮(=ラビリンス)に迷い込んでしまいます。
業の積まれた生命体であり、それこそが人生ゲームなのです。
ここで、「人生ゲーム」という言葉が出てきたのは、さすがにしびれました!笑
「シーソーゲーム」の連呼からいきなり「人生ゲーム」と言われると、重みが増してズシッと心に響いてきます。
さて、ここまで一部の歌詞をピックアップして紹介してきました!
見て分かる通り、超超超恋愛ソングです!笑
最終的には、恋愛こそが人生だみたいな感じに収まってます!
しかし、先述したとおり、桜井さんはこの歌詞を「歌詞が何を言っているのかよく分からない」と言っています。
もしかしたらそれも、人生というラビリンス(=迷宮)に迷いこんでしまったのかもしれませんね。笑
エルビス・コステロの影響・オマージュ
パクリ疑惑?
さて、ここまで紹介してきました「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」ですが、一時ある噂が話題になりました。
それは、ミスチルのパクリ疑惑です。
皆さんは、エルビス・コステロという洋楽のアーティストをご存知でしょうか?
イングランドのミュージシャンであり、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第80位というめちゃくちゃ有名な人です。
「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」は、そんなエルビス・コステロをパクっているという噂が出回ったのです。
その疑惑について解説したいと思います!
PVはパロディという遊び心
まず前提として、桜井和寿はエルビス・コステロの影響をかなり受けているミュージシャンの一人です。
音楽的な部分で多大な影響を受け、ミスチルの初期の楽曲のサウンドはかなりエルビス・コステロを意識・オマージュしたものになっていることが分かります。
そして、この「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」に関しては、パクリというか完全に寄せにいってます笑
PVなんか、スーツ姿にメガネしたり、姿勢やカメラワークまで完全にコステロの『Pump It Up』そのものです笑
また、コステロ独特の鼻にかけたような歌い方も桜井さんはかなり意識したと思います!
元々似てるような感じですが、「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」は寄せまくってます!笑
この通りで、おそらく「パクリ」なのではなく、むしろ面白おかしく「パロディ」としているのです!
斉藤和義が、「ずっと好きだった」のPVでポール・マッカートニーの姿に扮装しビートルズの「Get Back」のライブ映像をパロディしていました。
それとおんなじです!
もはやミスチルも斉藤和義も、「パクリ」という言葉をあざ笑うかのような仕上がりで驚かされます笑
それにしても、ミスチルの楽曲がコステロの影響を受けているのは紛れもない事実です。
私としては、「コステロが日本人だったらこんな曲作ってるよね〜」という感じの曲をバンバン出して、それらを大ヒットさせる桜井さんはやっぱ天才だなと思います!!
エルビス・コステロに関しても、有名な曲が多いのでぜひ聞いてみてください!
まとめ
さて、今回はMr.Childrenの1995年8月10日リリースのシングル曲「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
サウンドからして、とてもハッピーで盛り上がること間違いない人気曲なのですが、歌詞は恋愛一本の曲で、もはや恋愛=人生として捉えられています!!
もちろん今恋愛中の人は聞いてほしいですし、恋愛をしていなくても人生というシーソーゲームの中で生きている私たちは、どこか共感できる部分があるのではないでしょうか。
過ちを繰り返すけれどもそれこそが人生ゲーム、そうです。あくまでゲームなのです。
そんな人生を楽しんで生きていくためにも、是非聞いていただければと思います!
あとは、PVも忘れずに見てください!笑
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