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ムック 5人体制のニューアルバム全曲レビュー「壊れたピアノとリビングデッド」

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出典:https://55-69.com/news/128681

いまやV系シーンの中でもベテランとなりつつある4人組バンド・MUCC(ムック)
昭和歌謡曲やフォークソングをルーツに持ちながらもメタルや民族音楽、エレクトロ等を取り入れた独自の音楽性はV系だけにとどまらず音楽シーンの中でも一目を置かれています。

そんなMUCCがホラーをコンセプトに掲げ、ピアノを大々的にフィーチャーしたニューアルバム「壊れたピアノとリビングデッド」をリリースしました。

以前よりレコーディングやライブでサポートを務めていたキーボーディスト・吉田トオルを期間限定でメンバーに加え5人体制となったMUCCが完成させたニューアルバムをレビューしていきたいと思います。

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MUCC 壊れたピアノとリビングデッド 全曲レビュー

1.壊れたピアノ

アルバムのオープニングを飾るインスト曲。
軽快なピアノの旋律が最後にはタイトル通り壊れていきます。
ホラーらしくない旋律が逆に恐怖を駆り立て、聴く者をアルバムの世界へと誘います。

2.サイコ

MUCCの持ち味であるヘヴィな音圧で暴力的な恐怖を演出している楽曲。
ところどろにフィーチャーされているオルガンがとてもかっこいいので注目して聴いてみることをおすすめします。
サビではサイコ!と思わず叫びたくなるのでライブでも盛り上がること間違い無しのとてもかっこいい楽曲です!

3.アイリス

前曲サイコ同様ヘヴィでありながらダウナーな雰囲気も兼ね備えた楽曲。
詩を朗読するようなポエトリーディングで展開していき、間奏にはまるでホラー映画のBGMのようなアレンジが盛り込まれています。
お酒片手にゆらゆらと体を揺らしながら聴きたくなる独特な浮遊感もある一曲ですね。

4.ヴァンパイア

ゴシックでレトロな世界観のミディアムナンバー。
アルバム「THE END OF THE WORLD」(2014年)の制作時から存在していた楽曲だそうです。

逹瑯の妖艶な歌とピアノとオルガンがマッチしていて、古い映画のようなセピア調の映像が目に浮かびます。
私は今の所この楽曲がアルバムで一番お気に入りです。

5.In the shadows

MUCCが多大な影響を受けたアメリカのニューメタルバンド・KoЯn(コーン)を彷彿とさせるヘヴィな一曲。
2018年にリリースされたシングル「時限爆弾」と同時期に制作され、当時のライブでも披露されていた楽曲です。

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懐かしい匂いをふんだんに感じられるので昔のMUCCが好きだったという方も気に入るのではないでしょうか。
特に中盤に登場するローファイ(意図的に音質を落としている)パートが癖になってたまりません。

6.積想

冬を思わせる灰色がかった情景が浮かぶバラード。
空間を感じさせる逹瑯の歌とミヤによる切ないピアノがとても雰囲気を演出しています。

まるで映画の回想シーンを感じさせられてアルバムのアクセントになっているとても沁みる一曲です。
間奏のジャズ風アレンジのパートも必聴。

7.百合と翼

MUCCらしい哀愁のあるギターフレーズで幕を開ける楽曲。
作曲はSATOちとミヤの共作ですが、とてもSATOちらしさを感じるメロディーとアレンジに仕上がっています。
ずっとMUCCを追いかけているファンの方の感性にズバズバと刺さる一曲ではないでしょうか。

8.カウントダウン

今回のアルバム唯一のアップテンポでキャッチーな楽曲。
もともとはアニメタイアップを意識して制作された楽曲で、シングル曲「フライト」(2007年)に近い雰囲気を感じました。
これからのライブ定番曲になりそうな予感がするとてもエネルギーを持った一曲だと思います。

9.Living Dead

アルバムタイトルを冠する壮大でエモさ爆発の一曲。
アルバム「シャングリラ」(2012年)収録の「シャングリラ」に近い雰囲気も感じました。

「感情が腐り落ちて行く」、「感覚が剥がれ落ちて行く」という歌詞に誘発され、聴く度に様々な感情が込み上げてきてまるで映画のエンディングを観ているような感覚になります。

どこか懐かしさを感じさせながらも冒頭のミュージカルの台詞のような掛け合いのボーカルアレンジが新鮮でもあり、まさにアルバムを締め括るのにぴったりな素晴らしい楽曲です。

ムックアルバムレビューまとめ

もともとは過去のアウトテイクとなった楽曲を再び掘り起こすということで制作された「壊れたピアノとリビングデッド」。

全9曲とアルバムとしては少なめの収録曲数ですが、ヘヴィな「サイコ」、「In the shadows」から妖艶な「ヴァンパイア」、感動的で壮大な「Living Dead」までMUCCの良さが凝縮された一枚に仕上がっていて、まるで一本の映画を観ているようなとても内容の濃い作品で大満足です!

少しでもこのアルバムが気になっているという方は聴いてみて絶対に損はないと思います。
ピアノをフィーチャーされ甦った素晴らしい楽曲たちの魅力に取り憑かれてしまうこと間違いなしでしょう。

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