今は亡きBob Marley(ボブ・マーリー)のリアルなメッセージや楽曲は、今なお色褪せる事なく訴えかける力を放っています。
ボブ・マーリーの遺した数々の甲乙つけ難し名曲。
しかし、そんなボブ・マーリーの名曲をあえて厳選して、ランキング発表してみたいと思います。
まだ知名度が低かったボブ・マーリーの来日公演
1979年4月1日、小柄で物静かな男が日本に降り立ちました。
Bob Marley(ボブ・マーリー)です。
ガンジャ(大麻)の所持関係で来日自体が危惧されていましたが、ザ・ウェイラーズと共に無事に来日しました。
日本での知名度は低く、チケットも売れるかどうかといった状況のままで、東京と大阪での全8公演が行われました。
ジャマイカ、どこ?レゲエ、なに?ボブ・マーリー、誰?そんな感じで詳しく知っている人なんて本当にレアでした。
音楽業界の人達でも、海外で凄いコトになっているミュージシャン、位でしか捉えてなかったと言われています。
そしていざツアーが始まるやステージを見た観客からからの「とんでもなく凄い。見た方がイイ!」という口コミで、すぐに反響を巻き起こしました。
普段はグレーのラスタ帽でドレッドロックスを隠し、静かで地味な男が一端ステージに上がるとドレッドロックスを振り乱し強烈なオーラを放ち始めるのです。
圧倒的な存在感でカリスマ的というよりは、もう霊的体験に近かったとも言われています。
ちなみにその頃は、西条秀樹のヤングマンや千昌夫の北国の春などがヒットしました。補足。
そしてボブ・マーリーがこの世を去ってから35年以上経った現在、レゲエという音楽は様々な形で認知されています。
やはり時代とともに変化していくものなのだと、実感してしまいます。
それでは、ボブ・マーリーの名曲ランキングの発表です!
ボブ・マーリーのおすすめ名曲ランキング:第10位~第4位
第10位.「Trench Town」
Trench Town
ボブ・マーリー
レゲエ
¥250
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発売日:1983年5月23日
収録アルバム:Confrontation
ボブ・マーリーの死後発表されたアルバム「Confrontation」に収録されている曲です。
「我々はトレンチタウン(スラム街)からやってきた。音楽で人々を解放しに来た。果たして解放できるのか?」そう歌っています。
自分に対する問いかけにも取れますし、聴いている人達への問い掛けとも取れますね。
ボブ・マーリー自身もトレンチタウンで暮らしており、その苦脳と困難さは厭と言う程知っています。
それを隠す事もなく逆に晒し出して「俺はこうだ。お前たちはどうなんだ?」と語りかける様で潔さを感じます。
第9位.「Rastaman Chant」
Rastaman Chant
ボブ・マーリー
レゲエ
¥250
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発売日:1973年10月19日
収録アルバム:Barnin’
ナイヤビンギ様式の曲に演奏を付けアレンジした曲です。
ナイヤビンギとはラスタ思想の集会、又はその集会で演奏される音楽の事です。
太鼓をバックに歌うという至ってシンプルなものです。
歌詞は聖書からの引用が多く、ラスタマン達にとっては神聖な習慣です。
キリスト教の讃美歌みたいなものですかね?分かりやすく言えば宗教音楽です。
この曲を引用した事によって、ラスタファリズムの信仰者であることを誇示しているようです。
揺るぎない信念が垣間見えますね。
第8位.「One Drop」
One Drop
ボブ・マーリー
レゲエ
¥250
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発売日:1979年10月2日
収録アルバム:Survival
アルバム「Survival」に収録されている曲です。
何気に聴くと明るく、いかにも南国、レゲエという感じが漂う曲ですね。
しかし、内容としては「俺達はまだ戦わないといけない。」といった内容でチョッとヘヴィーです。
「One Drop」はその通りに“ひとしずく”という意味もあります。
また、レゲエのリズムの種類としても「ワンドロップ」というものがあります。
1拍目にアクセントはなく、3拍目がリムショットとバスドラムによって強調されるリズムで、ウェイラーズのドラムのカールトン・バレットが生み出したものです。
他にもレゲエのドラム奏法にはフライングシンバル、ロッカーズ、ステッパーズなどといった演奏方法があります。
そういった意味も含んでいるんでしょうか?ボブ・マーリーは歌詞の中でもこう呼びかけます。
「このドラムビートが聞こえるか?」
第7位.「I Shot The Sheriff」
I Shot the Sheriff
Bob Marley & The Wailers
レゲエ
¥250
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発売日:1973年10月19日
収録アルバム:Barnin’
ボブ・マーリーの有名な代表曲の一つですね。
エリック・クラプトンが同曲をカヴァーして大ヒットしました。
翌年の1974年の事です。
これがキッカケで原曲のボブ・マーリーも脚光を浴びることになります。
ギターの神様がカヴァーしたほどの神様って感じですかね?
「俺は保安官を撃ったんだ」という衝撃的な歌詞も注目を集めた一因でした。
この頃には他のロックミュージシャン達、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ミック・ジャガーなどもレゲエという未知の音楽に魅入られ、自分達のサウンドに取り入れて行くようになります。
レゲエという音楽が世界に知られる「始まり」の曲となりました。
第6位.「is This Love」
Is This Love
ボブ・マーリー
レゲエ
¥250
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発売日:1978年3月23日
収録アルバム:Kaya
アルバム「Kaya」に収録されている曲です。
この「Kaya」自体がボブ・マーリーの作品の中でもメロウでナイーヴな感じになっていますが、その中でもこの「Is This Love」はストレートなラヴソングです。
「これが愛ってやつでっか?そうですねん。ホンマですねん。」と言った内容です。
なんで関西弁?過酷なトレンチタウンでの暮らし。
そんな中、夢見た温かな暮らし。
愛する人達と共に一つ屋根の下で。
社会的なメッセージが多い曲の中、ボブ・マーリーの個人的な心情が少し見えたような気がする曲です。
この曲を聴くとホッと心が解放されますね。ホンマですねん。
第5位.「Stop That Train」
Stop That Train
ボブ・マーリー
レゲエ
¥250
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発売日:1973年
収録アルバム:Catch a Fire
ピーター・トッシュによる曲です。
このアルバムではボブ・マーリーの他にピーター・トッシュも何曲か作詞作曲を手掛けています。
面白いのはボブ・マーリーの曲が攻撃的、社会的なメッセージが多いのに対して、ピーター・トッシュの曲はどちらかというと牧歌的、平和的な感じがする事です。
幼い頃から一緒にいた2人が、実は正反対の曲を書いているのは興味深いと思います。
のんびりした感じで「その列車を止めてくれ。俺も乗るから。」と歌っています。
此処じゃない何処かに理想の地があるのなら。
そして自由があるのなら。
楽観的ですが、しかし、力強い意志を感じます。
それがレゲエという音楽です。
第4位.「Jamming」
Jamming
ボブ・マーリー
レゲエ
¥250
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発売日:1977年6月3日
収録アルバム:Exodus
アルバム「Exodus」では6曲目に収録、ライヴアルバム「Babylon by Bus」では最後の曲として収録されている曲です。
どちらかというとダンスミュージックというか、踊れる感じの曲です。
ノリが良く盛り上がれますね。
この曲以外にも「Exodus」「Three Little Bird」「Waiting in Vain」 などの有名な曲が収録されています。
暗殺未遂事件から復活し、勢いのある頃のこのアルバム。
まさに甲乙つけ難しい名曲揃いの中からまずは「Jamming」です。
さて、ボブ・マーリーのおすすめの名曲ランキングはここからついにトップ3です!
どんな名曲がランクインしているのでしょうか?
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