Billy Joel(ビリー・ジョエル)といえば「Honesty」、「Piano Man」、「The Stranger」などの曲が繰り返し流れていて覚えている方も多いのでは?
しかし今回、有名な曲は敢えて外したランキングを作ってみました。
ラジオではあまり流れなかったけどイイなと思えた曲を揃えてみました。
知らない曲を聴く深夜ラジオの期待感を少しでも思い出して頂いたら幸いです。
「ビリー・ジョエル、こんな曲もあったんだ。」そんなお手伝いができればと思います。
それではおすすめ曲を、ランキング発表してみたいと思います。
眠れない夜に聞こえてきたビリー・ジョエルの曲
ちょうど都合よく忘れかけていた頃に限って、眠れない夜というものは訪れる。頼んでないのに。
明日も朝早いのに厄介な野郎だ。まったく。何とかならぬものか?
それは1980年、昭和55年頃の話。
同じく眠れない夜に見舞われた男一人。
「チッ。全然寝付けねぇや。どうしたもんだい?え?しょうがねぇなぁ。はす向かいの角の赤ちょうちん、まだやってるかな?あんまり銭もねェけど、まあいいか?チョッと一杯ひっかけるか。
よし、財布と鍵と、あとそうそうコレコレ。生徒手帳。学割にしてもらわねぇとなぁ。
なんせまだ中学生だしな。何ならツケにすればいっか?じゃあ、ちょっと行ってくらぁ!」
コラコラ。当然、いつの時代でもそんなわけにはいきません。
酒飲んでる年じゃねェだろ。なめんなよ小僧。
眠れない中学生、寝酒も許されず、それじゃあと勉強などとは思いもつかず、しょうがねぇべと決まって聞いていたのが深夜のラジオ番組です。
寝るまで気を紛らわすつもりが、ハマってしまいかえって目が冴えたりしたものです。
当時は娯楽といえばTVかラジオぐらいしかありませんでしたから。娯楽ってアンタ、死語やん。
そんな時ラジオからよく流れてきたのがビリー・ジョエルの曲。
当時は常にヒットチャートにランクインしている感じでした。
それでは、ビリー・ジョエルの私的おすすめ名曲ランキングです!
ビリー・ジョエルのおすすめ名曲ランキング:第10位~第4位
第10位.「Allentown」
発売日:1982年9月
収録アルバム:The Nylon Curtain
ペンシルベニア州の工業都市アレンタウンが舞台の曲です。
街の衰退に伴い自分達の生活もひっ迫していくのですが、それでもアレンタウンで暮らしていく心境が綴られていきます。
リズムを刻むピアノが印象的な曲です。
このビート感も懐かしいと思うと同時に今じゃチョッと新鮮に感じません?
アレンジ次第では今でもカッコいい仕上がりになると思いますよ。
ビリー・ジョエルらしい曲と言えるでしょう。
けど、このままの方がカッコいいかな?やっぱり。
第9位.「The Downeaster “Alexa”」
発売日:1989年10月
収録アルバム:Storm Front
アルバム「Storm Front」に収録されている曲です。
ピアノメインの曲ではありませんが、ビリー・ジョエルの曲にしては変わった感じの曲ですね。
ロングアイランドの漁師の現状を歌った内容になっています。
そういった視線も先程の「Allentown」同様、ビリー・ジョエルの曲の特徴的な一つですね。
民族音楽的な感じがして何か似てると思ったのが、サリフ・ケイタの楽曲です。
アフリカのマリ共和国出身のアルビノのミュージシャンで、アフリカ民族音楽と現代音楽を融合させたサウンドで有名な人物です。
歌唱力、存在感、圧倒的です。
興味があればぜひ聴いてみてください。
第8位.「Root Beer Rag」
発売日:1974年10月
収録アルバム:Streetlife Serenade
意外に思われるかもしれない曲です。
テンポの早いラグタイムのインストルメンタルです。
元々バーでピアノ弾き語りをしていたビリー・ジョエル。
R&B、ブルース、カントリー、このラグタイムなどはお手のものだったのではないでしょうか?
音だけを聴いてもらってもノリが良くハッピーになりますが、動画だと演奏スピードやメンバーとの掛け合いが見れて興味深いですね。
やっぱりピアニスト。ピアノマン。貫禄あります。
第7位.「Vienna」
発売日:1977年9月
収録アルバム:Stranger
大ヒットしたアルバム「Stranger」の中の1曲。
Viennaとはオーストリアのウィーンのことで内容的には「ウィーンはちゃんと君の事を待っている。慌てる必要はないよ。」と諭しています。
旅立ちの歌という感じですね。
卒業の時などに捧げられる曲になっているそうです。
ミディアムテンポで柔らかい曲ですね。ホッとします。
日本で例えれば海援隊の「贈る言葉」って感じです。え?何?微妙に違いますかね?
いやいや、あなた、「このバカちんがっ!」って言われてもねぇ~
第6位.「Got to Begin Again」
発売日:1971年
収録アルバム:Cold Spring Harbar
ビリー・ジョエルのファーストアルバムの最後に収録されている曲です。
ピアノの弾き語りで淡々と歌われています。
美しいバラード調ですが、歌詞の内容はかなり切実で明日からどうやって生きていこうという崖っぷち状態を歌っています。
しかも短い曲なので、聴き終わった後の余韻が何とも言えません。
これが深夜のラジオで、この後何の音もなく終わってしまったら何を考えるでしょうか?
今の静寂を淋しいと思うだけ?明日また頑張ろうって思えるかな?
中学生の頃はどうだった?大人になった今ではどうかな?・・・ではしばらくの間、お静かに。
第5位.「Baby Grand (Duet with Ray Charles」
発売日:1986年7月
収録アルバム:The Bridge
ビリー・ジョエルとレイ・チャールズのデュエット曲です。夢の競演ですね。
レイ・チャールズを敬愛していたビリー・ジョエルはこの共演のチャンスに際して、寝ずにこの曲を書き上げたと言われています。
名曲「ジョージア・オン・マイ・マインド」をイメージしたらしいのですが、結局ニューヨークのブルースになりましたね。
渋いです。憧れた大人の時間ですよ。
「当時、お酒の飲めない中学生だった皆様。今宵この曲をお届けいたします。浴びるほどお酒を飲みながらこの曲に酔いしれて下さいませ。さあ、ニューヨークの夜のひと時をご一緒に。」
第4位.「Everybody Has a Dream」
発売日:1977年9月
収録アルバム:Stranger
「誰もが夢を持っている」訳せばそのままのタイトル曲です。
スローワルツでのゴスペル風の曲調です。
改めてビリー・ジョエルの音楽性の多様さを思い知らされます。
色々なジャンルの曲調をやはりビリー・ジョエルならではの音にしてしまう手腕はさすがです。
この曲が終わった後に「Stranger」の曲の冒頭で流れる口笛のイントロが再び流れます。
この収録アルバムがコンセプトアルバムなので、ストーリー的にこのフレーズで締めくくられています。
知らなければあれって思いますよね。
知って聴いてもなんか半ば強制的にクールダウンされている様で、少し不思議な感覚になります。
さて、ビリー・ジョエルのおすすめの曲ランキングはここからついにトップ3です!
どんな曲がランクインしているのでしょうか?
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