Bank Band with Salyu「to U」泣ける歌詞の意味を考察する【news23テーマソング】

音楽プロデューサーの小林武史とMr.Childrenのボーカル・桜井和寿(本名:櫻井和寿)が中心となって活動しているスーパーバンド・Bank Band。

社会貢献活動の一環として活動しているバンドであり、「ap bank fes」というフェスを10回以上にわたり行っております。
その中でも、有名ミュージシャンとのコラボが注目され、カバー楽曲とともに様々なコラボが実現してきました。

そして、そんなBank Bandの最初のオリジナル楽曲として「to U」という名曲があります。
女性シンガーのSalyuとのコラボで歌われたこの人気曲は「愛と平和」という大きなテーマについて歌われたチャリティーソングとなっています。

今回はそんな「to U」の歌詞について深ぼって解説していきたいと思います!


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Bank Band with Salyu「to U」 楽曲詳細

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・リリース日:2006年7月19日
・リリース形態:マキシシングル
・売上枚数:319,630枚
・収録アルバム:沿志奏逢2
・作詞者:桜井和寿
・作曲者:小林武史
・編曲:Bank Band
・タイアップ:TBS「筑紫哲也 NEWS23」テーマソング

「to U」は様々なアーティストがカバーされているため、元々は誰の曲か知らない人もいるかもしれません。
「to U」は、2006年7月19日に発売されたBank Band初のオリジナル楽曲です。
Bank Bandといえば社会貢献活動の一環として活動しているバンドであり、様々なカバー曲をリリースしていることでも有名です。

そんなBank Bandの最初のオリジナル楽曲として発表された「to U」ですが、ap bankとしての活動の影響、そして2004年に起こった新潟県中越地震にも影響を受けたといいます。
ちなみにタイトルの「to U」の “U” は “YOU”(あなた)と “Universe”(宇宙)のダブルミーニングらしいです。

これまで10回以上にわたって行われてきたつま恋での野外フェス「ap bank fes」では、「to U」をコンセプトソングとしており、フェスの最後に出演者ほぼ全員で歌うのが恒例となっています。
また、「to U」での収益金はすべてap bankの活動資金に充てられています。

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Bank Band with Salyu「to U」泣ける歌詞の意味を考察する

ここからはBank Band「to U」の歌詞を解説していきたいと思います。

チャリティーソングとしての側面も持つ「to U」ですが、全体的に押し付けがましくなく謙虚な歌詞になっています。
「愛」というものに対して「本当の意味はわからない」と俯瞰して捉えられ、上から目線でもなく自己満足でもなく、私たちと同じ人間として語られているのがわかります。

さて、ここからは細かく歌詞を見ていきたいと思います!

「池の水が鏡みたいに空の蒼の色を真似てる 公園に住む水鳥がそれに命を与える
光と影と表と裏 矛盾も無く寄り添ってるよ 私達がこんな風であれたら…」

まずは、Aメロです。
ここの歌詞は、神秘的な印象を与えますね。

自然というものは常に私たちの近くに存在しているはずなのに、私たちはちょっと離れたところで生活している感覚になっているのかもしれません。
そして、人間界では独自の価値観を押し付け合い、寄り添うことがなく争い合っている。

自然の世界のように光も影も矛盾なく寄り添うことができればな〜と歌っています。

「誰かを通して 何かを通して 想いは繋がっていくのでしょう
遠くにいるあなたに 今言えるのはそれだけ」

次にサビの歌詞です。
個人的にめちゃくちゃ好きな歌詞です…。

「想い」の繋がりは目に見えるわけでもなく、誰かが見ているわけでありません。
それは、個人が感じる事でしか成り立たないことです。
でも無意識のうちに誰かが誰かの想いを通して生かされており、そしてそれをまた繋げていく。
そうやって人と人は繋がっていくのでしょう。

「遠くにいるあなた」というのは、時間的や距離的に離れたところにいる人々のことを指しているのように聞こえます。
新潟中越地震の影響を受けたといいましたが、遠くで悲しんでいる人々に向けた歌詞になっているのでしょう。

「悲しい昨日が 涙の向こうで いつか微笑みに変わったら
人を好きに もっと好きになれるから 頑張らなくてもいいよ」

次はサビの後半です。
ここの歌詞は、優しいですね。

多分この歌詞は深く紐解くというよりまっすぐに受け止めたい歌詞です。
「頑張らなくてもいいよ」という言葉が最高に優しく、全てを抱きしめ受け入れてくれる気持ちになります。

「頑張れ!」という言葉を言いがちですが、どこか突き放した印象がありますよね。
それと比べて「頑張らなくてもいいよ」と言われたら気持ちが楽になり、重い荷物が一気に軽くなる印象です。

とても素晴らしい言葉です…。

「瓦礫の街のきれいな花 健気に咲くその一輪を 「枯らす事なく育てていける」と誰が言い切れる?
それでもこの小さな祈りを 空に向けて放ってみようよ 風船のように 色とりどりの祈り」

ここからは2番の歌詞です。
「瓦礫の街」というのはなかなか衝撃的なワードですが、恐らく2番のサビの歌詞である「争い」や「自然の猛威」によって安らげる場所を奪われた人の事を指しているのでしょう。
枯らす事なく育てられる自信はないし、自分の祈りはとても小さい。

しかし、その小さな祈りを空に放った時に、他の祈りの数々にも気づくことでしょう。
そうやって多くの人が小さな祈りをたくさん放つことでやがて大きな力になると歌っているように思います。

「また争いが 自然の猛威が安らげる場所を奪って
眠れずにいるあなたに 言葉などただ虚しく
沈んだ希望が崩れた夢が いつの日か過去に変わったら
今を好きに もっと好きになれるから あわてなくてもいいよ」

さて、2番のサビの歌詞です。
こちらも眠れずにいる人々に向けた歌詞になっており、「言葉」を虚しいものとして歌われています。
それでも、時間が経つことで「今」をもっと好きになれるようになると言っており、「だからあわてなくてもいいんだよ」と歌っています。

基本のスタンスは1番のサビと変わることなく「頑張らなくていいよ」という包み込む優しさで歌われています。

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「愛 本当の意味は分からないけど 愛 それは強くて だけど脆くて」

さて、ここからは「to U」で最も重要なこちらの歌詞を見ていきたいと思います。
「愛」ってなんでしょう?

多分誰もわからない永遠のテーマみたいなものじゃないでしょうか。
「to U」を歌っている人も作った人も「本当の意味」は多分わからないと思います。
それは、常に形を変えて私たちのそばにいるからです。

わからないというより、気づかないものなのでしょうね。
だからこそ脆い。

私なりの解釈ですが、1番のサビの「想いは繋がっていくのでしょう」という歌詞、この「繋がり」こそが愛だと思います。
「繋がっている」という状況はきっと「愛」の連鎖であり、それはとても強いものだと思います。
でもそれに気づくことができないと脆いものになってしまう。

「愛 本当の意味は分からない 愛 だけど強くて」

大サビ前でも同じ歌詞ですが、ここでは「だけど強くて」と歌われています。
これまでは、「強いけど脆いもの」として落ち着いていた「愛」がやはり強いものであることがわかったのだと強調しているように聞こえます。

最終的には「強い」ものであり、その強さの上で私たちは「生きている」そして「生かされている」のでしょう。

「愛」という大きなテーマに対して、「強くて脆い、だけど強いんだ」というメッセージが込められており、「愛」というテーマの難解さと脆さ、そして強さを歌っている楽曲なんだと思います。

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まとめ

さて、今回はBank Bandの「to U」をご紹介しましたが、皆さんいかがでしたでしょうか。

「愛」と「平和」という人類の永遠のテーマとも言える概念に対して真正面から歌った名曲であり、そこに「優しさ」というスパイスを入れてとても深みのある楽曲だと思います。

皆さんは皆さんなりの解釈をされると思いますが、私は「繋がり」というものを忘れずに「愛」というものを常に感じられる人でいたいと思います。

自然の猛威は衰えることを知りません、でもその自然に生かされている私たち。
この先自然災害は起こると思いますが、それは自然の摂理でありその上に私たち人間が生きているに過ぎません。
悲しみは増えるだろうけど、その分大きな愛を与え大きな愛を受ける人間でいたいですね!

ぜひ皆さん聞いてみてください!!

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