イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)と言えば、初期のいかにもっ!といったピコピコ・サウンドが有名ですよね。
そして大ヒットした“ライディーン”や“テクノポリス”などが代表曲として挙げられます。
ですがここでは、アルバムの中に隠れている名曲を取り上げていこうと思います。
そうは言っても実はあれもこれも名曲で、甲乙つけがたいのですが。
そんなYMOの人気のおすすめ曲を厳選して、ランキング発表してみたいと思います。
インベーダーの出現とその侵略、そしてループ・前編
1978年(株)タイトーから西角友宏氏らが手掛けたインベーダーゲームが出現しました。
当時、初めてのコンピューター・ゲームで、日本のシューティングゲームの始まりと言われています。
その出現は画期的で、驚きと興奮を持って受け入れられ、あっと言う間に日本を席巻します。
そしてこの同じ年、1978年にもう一つのインベーダーが現れます。
それがYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)です。
インベーダーゲームとリンクしたサウンドは音楽シーンにおいても革命的で、圧倒的な支持と注目を集め、一大ブームを巻き起こしました。
彼らの出現はアナログだった音楽界にコンピューターによる電子音を導入し、デジタルな音楽シーンへ変換していくきっかけを与えました。
そして「インベーダー」たちによる侵略が始まりました。
YMOのおすすめ人気曲ランキング:第10位~第4位
第10位.「ABSOLUTE EGO DANCE」
ABSOLUTE EGO DANCE
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
エレクトロニック
¥250
provided courtesy of iTunes
発売日:1979年9月25日
収録アルバム:SOLID STATE SURVIVOR
大ヒットしたアルバム「SOLID STATE SURVIVOR」に収録されている曲です。
実はこの当時、YMOはコンピューターによるリズムの分析と検証を行っていて、機械の縦割り音譜の「跳ね方」を、数字に変換する作業を行っていました。
この曲は、|_♪_|_♪_|の配分数値を、|_♪_|_♪_|に置き換えています。
12 12 14 10
そうするとなんと沖縄民謡のリズムになり、この14:10の割合から作られたのがこの曲なのです。
こういった裏話を知れば、またチョッと違って聴こえるのは気のせいでしょうか?
そうです。そしてそれは、ハイサイおじさん♪ヘンなオジサン♪
第9位.「LOOM」
発売日:1981年3月21日
収録アルバム:BGM
アルバムの最後に収録されている曲です。聴いた途端に、「えっ!どうやって弾いてるの?」と思いました。不思議な展開で・・???の曲でした。
実はシンセサイザーによる「無限音階」と呼ばれるものらしく、YMOの4人目のメンバーと言われる、コンピューター・プログラミングの松武秀樹氏によって実現された楽曲です。
上昇音と下降音が同時に響くもので、上下6オクターブずつを時間的にずらして、延々と音が上昇していく錯覚を利用している曲です。フムフム。なるほど・・・???
なんか難しいですけど、要は「聴いた事がない感じで新鮮でした。」ということです。
浮遊感があり、雲の上を飛んでいるような不思議な感覚になります
第8位.「LIGHT IN DARKNESS」
発売日:1981年11月21日
収録アルバム:TECHNODELIC
YMOの名盤の1枚とも言われるアルバム、テクノデリックに収録されている曲です。
一聴すると単純なフレーズの繰り返しに聞こえますが、細野氏のベースが今までにない感じで躍動感があります。
これに関しては、坂本・高橋両氏のリクエストで、アメリカのセッション・ベーシストとして有名なチャック・レイニー風のベースを意識したという逸話があります。
テクノと言われればテクノなんでしょうけど、この曲に関してはフュージョンっぽく聴こえるし、「実験的なアルバム」と言われた楽曲揃いの中でもアナログ感があり、なぜかふと、聞き直したくなる曲です。
う~ん。しかし、こういった感想、それこそYMOの侵略の証?
第7位.「WILD AMBITIONS」
WILD AMBITIONS
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
エレクトロニック
¥250
provided courtesy of iTunes
発売日:1983年5月24日
収録アルバム:浮気なぼくら
アルバム「浮気なぼくら」の最後に収録されている曲です。
YMOの活動期間に於いて唯一、坂本・細野両氏の共作の曲でもあります。
不仲だった2人(・・昔の話です(笑))が、一緒に作ればこんな曲が出来るんだと感慨深く思いました。
このアルバム、他にも「君に胸キュン」などのヒット曲もありましたが、次世代のデジタル音楽シーンを暗示するかのようなこの曲が印象的でした。
けれどもこれも今となっては、‘90年代以降の音楽シーンを経て言える事。
結果論で有って、またしても先人としてそこにはYMOの存在が。先見の明?
第6位.「CUE」
CUE
Yellow Magic Orchestra
エレクトロニック
¥250
provided courtesy of iTunes
発売日:1981年3月21日(アルバム) 1981年4月21日(シングル)
収録アルバム:BGM
ある意味、それまでのYMOファンの期待を裏切った名盤(笑)、「BGM」に収録されている曲です。
そしてYMO自他共に認める名曲で、その後の音楽の方向性を決めたターニングポイントとなった曲でもあります。
今までのインストゥルメンタルが主体の楽曲と違い、ヴォーカルが際立ち、特有のメロディーラインを強調していると思います。
クセになる曲ですね。
高橋・細野両氏による共作で坂本氏が全く関与していないというのも、有名なエピソードです。
また曲の作成に関与していなく、自分のパートが無いと言う理由で、坂本氏はライヴでこの曲を演奏する際には、ドラムを叩いたという洒落たオチを付けています。・・・さすが(笑)。
第5位.「MAD PIERROT」
発売日:1978年11月25日
収録アルバム:YELLOW MAGIC ORCHESTRA
記念すべきYMOのデビューアルバムに収録されている曲です。
このアルバムにはFIRECRACKER(ファイヤークラッカー)を始め、TONG POO(東風)、LA FAMME CHINOISE(中国女)など有名な曲が数多く収録されています。
勿論、それらの曲も定番で素晴らしい曲なのですが、ここでは敢えてこの「MAD PIERROT」をお勧めします。
この曲は細野氏によるものですが、とにかくベースラインにシビレましたね。考えつかないベース。
曲もオリエンタルな雰囲気と共に疾走感があり、おススメです。
第4位.「SEE – THROUGH」
SEE-THROUGH
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
エレクトロニック
¥250
provided courtesy of iTunes
発売日:1983年12月14日
収録アルバム:SERVICE
YMO散開が決定した後に作られたアルバム「SERVICE」に収録されている曲です。
ピーター・バラカン氏による作詞、そしてYMOによる作曲でしっかりまとまった音作りになっています。
高橋氏のヴォーカルも完成の域で、いかにもといった趣きですし、タイトに一気に演奏仕上げる勢いもこれまでにない感じだと思います。
それだけに、急ぎ過ぎて乱雑な作品、との見方もありますが、緻密に計算された今迄のスタイルと違って、音楽の衝動というか、そういった感情的な部分が少し垣間見える気がします。
さて、YMOのおすすめの曲ランキングはここからついにトップ3です!
どんな曲がランクインしているのでしょうか?
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