個性的な4人の性格が、バランスよくバンド内の秩序を保っていたビートルズ。
音楽的な中心は、ジョンとポールであったことは間違いありませんが、我の強い2人がうまくバンド内で共存できたのは、ジョージとリンゴの存在も大きかったのではないでしょうか。
常に4人が平等に、仲むつまじく映っていたレコードジャケットは、バンド内の良好な力関係を物語っていたと思います。
そんなビートルズのメンバーの魅力を余すこと無く紹介してみたいと思います。
ジョン・レノン (John Lennon)
愛称・呼び方:ジョン
担当:ボーカル、ギター、作詞、作曲
生年月日:1940年10月9日(1980年12月8日死去 ※満40歳没)
出身地:イングランド リヴァプール
まるで全てを悟ったかのような、丸メガネの奥の少し寂しげな目と穏やかな表情は、輝かしい経歴と、それに伴う重圧や苦悩を乗り越えた、誰もが知っている有名人の顔。
何にも縛られることのない、表現の自由と可能性に満ちた歌詞は、独創的でありながらも万人の心を掴む、自然な言葉で成り立っており、アーティストとしての彼の一番の特徴といえます。
ロックンロールをルーツとした曲作りは、色々な音楽を、躊躇なく取り入れる柔軟性もあり、より多様性に富んだ表現を可能としました。
ジョン・レノンの歌、思想、その他様々な表現や、愛用の楽器、ファッションに至るまで、世の中に与えた影響は絶大で、もはや信仰的ともいえるほどの熱心なフォロワーは、今も多く存在していますが、その信仰心が強すぎた為、歪んだ感情を持ってしまったとされるファンに射殺され、人生を終えます。
ビートルズのリーダー、メインボーカルとして、時に天才とも称されるほどの音楽の才能を持ち、数々の名曲を世に送り出しながらも、ビートルズ解散後には、愛と平和を前面に打ち出した活動に力を入れるなど、人格者としても有名です。
ポール・マッカートニー (Paul McCartney)
愛称・呼び方:ポール
担当:ボーカル、ベース、作詞、作曲
生年月日:1942年6月18日
出身地:イングランド リヴァプール
ジョン・レノンと共に、バンドの中心を担っていたその才能は、共作を含め、ビートルズの曲の半数以上を作り出し、後に世界で最も成功した作曲家と評されるほどです。
共感を呼び易い歌詞と、メロディアスでポップな曲調は、ジョン・レノンのそれとは少し異なり、ファンの間では、ジョン派かポール派かと、しばしば比較対象ともなっていましたが、またそれもビートルズの魅力の一つとなっていたのは、言うまでもありません。
ヘフナーを愛機とし、バンドではベースを担当していましたが、当時のバンド内で一番ギターが上手かったとの噂もあり、鍵盤楽器もそつなくこなす器用さは、バンドサウンドにより一層の華やかさを添えていました。
ビートルズ一、エネルギッシュでバイタリティーに溢れていた彼は、今もなお現役活動中で、素晴らしい作品を世に送り出し続けています。
ジョージ・ハリスン (George Harrison)
愛称・呼び方:ジョージ
担当:ギター、ボーカル、作詞、作曲
生年月日:1943年2月25日(2001年11月29日死去 ※満58歳没)
出身地:イングランド リヴァプール
我の強い二枚看板に比べ、ビートルズの中では、温厚で控えめな性格であったとされるジョージであるが、内に秘めた闘志は、負けず劣らずのミュージシャンとしてのアイデンティティーを何とか保とうと、徐々に優れた楽曲を生み出していきました。
偉大な二人の作曲家に影響を受けつつも、自分にしか作れないサウンドにこだわり、後のラーガロックといわれる、インド音楽を取り入れた楽曲を作り上げるなど、バンド内での地位を確実なものとし、ビートルズの晩年には、ジョンやポールに引けを取らない、クリエーターとなりました。
一番年下ということもあってか、何かと不自由な立場であったとされていますが、この偉大なバンド内において、逆境をバネにするには、相当なメンタリティーが必要だったのではないでしょうか。
リンゴ・スター (Ringo Starr)
愛称・呼び方:リンゴ
担当:ドラムス、ボーカル
生年月日:1940年7月7日
出身地:イングランド リヴァプール
日本のCMでもお馴染みとなった、ビートルズのドラマー。俳優としても活躍しており、少しコメディアンっぽい、ひょうきんさが魅力的です。
ビートルズの中では、あまり目立たない存在であったが、彼のドラミングは、高度な技術こそないものの、非常に独特のリズムを持ち、逆に高度な技術をもってしても再現不能とまで言われていました。
何も語らなくとも、ビートルズの一員たるべく十分な武器を備えていた彼は、ビートルズ解散まで、常にマイペースを貫いていたことでしょう。
現在も現役で活動しており、伝説の生き証人として、末永く生きて欲しいと思います。
まとめ
【ビートルズ】
ボーカル、ギター:ジョン・レノン
ボーカル、ベース:ポール・マッカートニー
ギター、ボーカル:ジョージ・ハリスン
ドラム、ボーカル:リンゴ・スター
バンド内の力関係が崩れ始めた時、解散への方向へと向かってしまうのは、ビートルズに限ったことではありません。
クリエーターであれば、自己主張は当然のことであり、表現しない者は、アーティストとは言えません。
個々の表現する音楽の質が上がれば上がるほど、同じバンド内において飽和状態となり、解散は必然となります。
才能に恵まれた、4人の偉大なバンドも例外ではありませんでしたが、解散後も素晴らしい楽曲を作り続けたメンバーのソロ作品を聴いて、ホッとしたファンも多かったのではないでしょうか。
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