結婚式のエンドロールなどで、感動的なラストを演出する際に使われる曲として、Bank Bandの糸が人気です。
糸は、Bank Bandが毎年のようにap bank fesで披露し、住友生命「LIVE ONE」のCMでも起用されたので、非常に馴染みのある楽曲ですね。
印象的なメロディーが魅力的ですが、何よりも歌詞の意味する深さが「泣ける歌」として様々な人に感動を与えています。
泣ける歌 Bank Bandの糸
糸は、ミスチルの桜井和寿率いるBank Bandが、2004年にリリースした30万枚限定アルバム「沿志奏逢(そうしそうあい)」に収録された曲です。
実は、沿志奏逢は、全曲カバーアルバムとなっているため、糸もBank Bandのオリジナルではなく、中島みゆきさんのカバー曲なのです。
ミスチルの桜井さんがあまりやらないカバーということで、当時は注目を集めましたが、選曲が非常にマニアックなため、ファンのみぞ知るアルバムという印象が強かったのです。
沿志奏逢では、1曲目が中島みゆきさんの「僕たちの将来」で始まるため、唯一同じアーティストを2曲カバーしていることから、桜井さんがいかに中島みゆきさんをリスペクトしているかが分かります。
桜井さんの歌う「糸」中島みゆきさんの歌うそれとは、全く違う印象に仕上がっているのもあり、始めて聞く人は、オリジナルと勘違いしてしまう人も多いことでしょう。
Bank Bandのカバーをきっかけに、森山直太朗、JUJU、クリス・ハート、Goose house、植村花菜、岩崎宏美、つるの剛士などなど、実に様々なアーティストがカバーをするほど、人気の高い曲です。
クリス・ハート カバー
Goose house カバー
high_note Music Lounge カバー
中島みゆき作詞作曲の糸の誕生
ここで、中島みゆきさんの糸についても、軽く触れておきます。
彼女のデビューは1975年。
今では40年以上もの間、ソロシンガーとして活躍し続けています。
最近では、地上の星や宙船といったあたりが記憶に新しいでしょう。
そして、中島みゆきさんの「糸」は1992年にアルバム「EAST ASIA」に収録されました。
1998年には、ドラマ「聖者の行進」の主題歌に起用されたことで、シングルとしてリリースされたのです。
野島伸司ドラマだったので、かなり話題になったのですが、ドラマのストーリーが障害者にスポットを当てたものであり、非常に重たいものだったのを覚えています。
そのため、正直な所このドラマのストーリーが、糸の持つ本来の意味とはマッチしていなかったなと感じました。
現在では様々なアーティストがカバーしている糸ですが、 一番初めにカバーしたのは2004年のBank Bandでした。
おそらくですが、結婚式ソングの定番となったのは、やはり桜井さんが、Bank Bandとしてカバーをしたことがきっかけだと思います。
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糸の歌詞に込められた本当の意味とは?
糸の魅力は、印象的なメロディーはもちろん、「糸」というキーワードから展開される歌詞の奥深さにあると思います。
糸の歌詞のサビ部分を転載してみます。
「縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない 」「縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない 」
この曲は、人の出会いがテーマにされているのですが、その出会いを1本の糸と糸が織りなす布として、例えられているんですね。
まさに、運命の赤い糸によって出会った二人が、いろんな経験や思い出を積み重ねることで、絆が深くなっていくようで、とても素敵な歌詞です。
そして、糸のラストの歌詞もまた、意味深なのです。
「縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は仕合わせと呼びます 」
歌を聞いただけでは「幸せ」と思いますが、歌詞では「仕合わせ」となっているところがポイントです。
仏壇のCMで女の子が「手のしわとしわを合わせてしあわせ、なーむー」と言っていたのも、なんか深いな~と感じたことがありました。
幸せとは、誰かと手を繋いだり、人との出会いそのものであって、必ずしも良いことだけではないということに気付かされます。
少し脱線しましたが、この「仕合わせ」という文字を見慣れていなかったため、改めて意味を調べて見たんですね。
すると、「運命、巡り合わせ」という意味があることがわかりました。
つまり、世界中に溢れている「あなた」という縦の糸
そして、「私」という横の糸
それが運命的な巡り合わせによって、出会えることを意味しているんですね。
いや~これは結婚式で人気が出るのもわかります。
そして、この糸という曲ですが、実は中島みゆきさんが、知り合いの結婚を祝して生まれた曲なのだそうです。
知り合いとは、天理教(てんりきょう)の四代真柱である中山善司さんのことで、中島みゆきさんは、天理教の洲本大教会の信者なんだとか。(現在は脱退との噂も)
結婚を祝して作られたと知れば、さらに先ほどの歌詞の解釈も次のように考えられます。
「織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない
傷をかばうかもしれない 」
上記は1番と2番のサビのラストです。
織りなす布とは、結婚した夫婦のことを指しているのでしょう。
そして、その布は、いつか誰かを暖めうるし、傷をかばうかもしれない。
つまり、結婚していつか生まれてくる子供を二人で守っていくという思いが、込められているのではないでしょうか。
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糸の役目は人それぞれによってその意味をなす
Bank Bandの桜井和寿さん、そして中島みゆきさんが歌う「糸」の歌詞の意味を調べると、結婚式にはとてもぴったりだなと感じました。
縦と横に織りなすことで出来上がった布というのは、まさに二人の絆であり、そう簡単にほどけないことも縁起のいい表現だと思いますし、今後はさらに定番化していくのではないでしょうか。
しかし、糸の曲の素晴らしさは、これまでに話してきたことだけではありません。
桜井さんの所属するBank Bandは、夏の音楽フェス「ap bank fes」で毎回のように披露しています。
「ap bank fes」というのは、Bank Bandが企業に支援を続けるための資金源として、そして地球の温暖化問題や環境汚染など、「エコ」の活動を訴えかける目的として活動が始まりました。
そのため、「ap bank fes」で歌う楽曲も、そういった目的のために相応しい選曲をしているんですね。
ここからは、私の想像ですが、縦の糸はあなた(観客)、横の糸は私(Bank Bandを含めたアーティスト)これが織りなす布(ライブ)がまさに巡りあわせであり、幸せな時間という解釈もできるのかなと思います。
そして、その巡り合わせによって発生した収益や、観客のエコに対する考えが、後々、誰かを暖めうるかもしれないし、傷をかばうかもしれない(地球環境の改善)に繋がります。
糸という楽曲一つで、「ap bank fes」の活動に込められた思いが伝えることができる、まさにテーマ曲と言ってもいい楽曲です。
これは、桜井さんを始め元プロデューサーの小林武史さんらの壮大すぎるテーマですが、恋人や家族、友人、会社、仕事など、身近な出来事にも置き換えられる考え方になります。
様々な場面で、何気ない出会いや人との巡り合わせを大切にすることが、そして絆を深めていくことが、幸せに繋がるということを「糸」は改めて教えてくれます。
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