あまりに露骨な性的表現の為、ラジオでのオンエアが止められるなど、ロックバンドらしい歌詞が多く見られるローリング・ストーンズですが、もともとインテリとされるミックジャガーの書く歌詞は、ストレートながらも時にシリアスに、時に情緒に溢れた表情豊かな柔軟性に富んでいます。
特にバラードにおける歌詞には、恋愛に対する複雑な心境が熱く歌われており、お下品なだけではないロックバンドという面目をなんとか保っているようです。
そんなローリング・ストーンズの心に響く歌詞を、ランキング発表してみたいと思います。
ローリング・ストーンズの好きな歌詞ランキング:第10位~第4位
第10位.「ワイルド・ホース」
発売日:1971年6月12日
収録アルバム:「スティッキー・フィンガーズ」
作詞:ジャガー/リチャーズ
野生の馬は俺を引きずれなかった 野生の馬は俺を引きずることが出来なかった
男の生き様を野生の馬に見立てたような、正にワイルドな一曲。
素朴ながらもスケールの大きさを感じ、広大な大地を駆け巡る馬のように、自由に生きたいと感じるのは、いわゆる男のロマンというやつでしょうか。
第9位.「悲しみのアンジー」
発売日:1973年8月20日
収録アルバム:「山羊の頭のスープ」
作詞:ジャガー/リチャーズ
アンジーまだ君を愛している ボクたちが泣いたあの夜を覚えているかい
ひたすらにアンジーという女性の名前を連呼する歌詞に動揺を隠せませんが、あまりにも情熱的な歌いっぷりに、アンジーさんもメロメロだったのではないでしょうか。
こんな風に熱く愛を語れる男になりたいような、なりたくないようなと思う一曲。
第8位.「ルビー・チューズデー」
発売日:1967年1月13日
収録アルバム:「ビトウィーン・ザ・バトンズ」
作詞:ジャガー/リチャーズ
何も得ることができない人生に、彼女は縛られるのはゴメンなんだ
架空(?)の女性、ルビー・チューズデーについて歌われたバラード。
神出鬼没、自由奔放に生きる女性に憧れ、想像を膨らませる様は、まだ女性を知らなかった頃の青臭さを思い出せてくれます。
当時の彼らにとって理想の女性像だったのかもしれません。
第7位.「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」
発売日:1964年9月26日
収録アルバム:「12×5」
作詞:ノーマン・ミード
時間は私の味方。そのうちわかるはず。
俺と別れて自由になりたいと言ってるが、きっと俺の所に戻って来るさ
カバー曲ながら、ストーンズを代表するバラードとなっているこの曲には、大人の恋を演出しようとする、子供じみた男心と、馬鹿な恋と分かっていても惹かれてしまうダメな女心が描かれているように感じます。
誰もが一度はこのような稚拙なロマンスを、経験しているのではないでしょうか。
第6位.「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」
発売日:1974年7月26日
収録アルバム:「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」
作詞:ジャガー/リチャーズ
たかがロックンロール、でもそれが大好きなんだ
タイトルそのまま、ロックンロールが大好きと、何か吹っ切れたような潔さを感じる一曲。
そんな事言われなくても分かってますよストーンズさん、とツッコミたくなりますが、彼らにも色々と事情があったのでしょう。
第5位.「ブラウン・シュガー」
発売日:1971年5月7日
収録アルバム:「スティッキー・フィンガーズ」
作詞:ジャガー/リチャーズ
ドラムのビートがアングロサクソンの冷たい血をホットにする
宿の女主人はどこまでいったら止まるのか悩んでいる
かなりヤバ目の歌詞にヒヤヒヤさせられます。
この人達の頭の中は、このことばかり考えて回っているのでしょうか。
「ブラウン・シュガー!」と歌って踊れば、股間がムズムズしてくるのは否定しませんが。
第4位.「ダイスをころがせ」
発売日:1972年4月14日
収録アルバム:「メイン・ストリートのならず者」
作詞:ジャガー/リチャーズ
ベイビー、まだまださ。
オレをかっぱいでくれ。
ダイスを転がせとオレに言ってくれ。
博打打ちの高揚感がそのまま歌になったようなこの曲は、ストーンズの歌詞の中でも抜群のカッコ良さを誇っています。
「ダイスをころがせ」というタイトルもここまでカッコ良く感じるのは、世界一のロックバンドの持つ「ダサさ」によるところが大きいと思います。
さて、ローリング・ストーンズの好きな歌詞ランキングはついにここからトップ3です!
どんな歌詞がランクインしているのでしょうか?
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