Stevie Wonderの楽曲は、昔から変わらず多くのメディアで取り上げられてきました。
優しさ、切なさ、愛しさ、情熱といった様々な感情を、音楽を通して長年に渡り表現し続けてきた彼には、数多くの名曲が存在します。
世代やジャンル、性別をも超越して受け入れられ続ける彼の、CMに今まで起用されてきた数多くの人気ナンバーをまとめてご紹介してみたいと思います。
スティービーワンダー TDK・CMソングの歴史
数々の名曲がCMソングとして使用されてきたStevie Wonderですが、その中でもTDKのCMには幾度となく起用されてきました。
まずはその歴史をまとめてみまましょう。
「That Girl」
出演者:Stevie Wonder
放映日:1982年
収録アルバム:Original Musiquarium
1982年にリリースされたベストアルバム「Original Musiquarium」の1曲目に収録されている楽曲で、先にシングルとして1981年にリリースされています。
荒野の中(グランドキャニオンと思われる)や、すすき野原の真ん中でグランドピアノの前に座り、演奏しながら歌い上げるという映像。『いい音を組み立てると、音楽になる』というキャッチコピーは今でも通用すると思います。
この頃のStevieは象徴的なドレッドヘアではなく、短めのアフロヘアでした!!
とてもシンプルな映像なのですが、ナチュラルな感じが楽曲にマッチしていましたね。
「Do I Do」 1982年
出演者:Stevie Wonder
放映日:1982年
収録アルバム:Original Musiquarium
こちらも同じく1982年にリリースされたベストアルバム「Original Musiquarium」収録の楽曲、先にシングルとしてリリースされています。
何もない広い砂漠の真ん中で、座ったり、走り回ったり、寝転んだりと自然と融合して自由な姿を表現しているようです。CM中のナレーションがとても印象的で
『君は 雲が見える 僕は 流れる風が見える』
『君は 燃える太陽が見える 僕は 光のぬくもりが見える』
『君は 僕が見える 僕には 音楽が見える』
と、盲目のStevieという存在をとても活かした、キャッチフレーズが映像とリンクしてインパクトを残しました。
「Ribbon in the Sky」
出演者:Stevie Wonder
放映日:1982年
収録アルバム:Original Musiquarium
こちらも同じく1982年にリリースされたベストアルバム「Original Musiquarium」で初めて発表された楽曲で、後にシングルとしてリリースされています。
「That Girl」使用のCMからのシリーズとも取れる、自然の中での映像。
そこかしこに小さめの岩の転がる砂漠の中に座り、白い服に身をまとったStevieが何かを耳に寄せるシーンから始まり
『君は 地平線が見える 僕は 丸い地球の全部が見える』
『君は 恋人が見える 僕は あふれる愛が見える』
『君は 僕が見える 僕には 音楽が見える』
という、前作に引き続いてのキャッチフレーズが神秘的な映像とリンクして、何とも不思議な印象を与えます。
そう言えば「That Girl」以降のCMシリーズの画面には“STEVIE WONDER IN AMERICAN SOUND SCENE”というテロップが入っているんですが、やはり当時のStevieはアメリカのミュージックシーンの代表的存在だったってことですね。
「I just called to say I love you」
出演者:Stevie Wonder
放映日:1984年
収録アルバム:THE WOMAN IN RED
1984年にリリースされた、Gene Wilderが主演・監督を務めた大ヒット映画『THE WOMAN IN RED』のサウンドトラック盤に収録され、元々はこの映画のために作成されました。
他にも1997〜2001年にテレビ朝日系列で放送された、菅野美穂、武田真治主演のスペシャルドラマ『君の手がささやいている』の主題歌としても使用されました。
TDKのCMは、白い部屋(どうも白い部屋はTDKはお好きなようですね)にある、ブラウンカラーのグランドピアノ。その前には可愛らしいワンピースを着た、白人の小さな女の子が座り、その横にはブルーのつなぎ(?)衣装を着たStevieの姿。
女の子と連弾をしながら、I just called to say I love youを歌っていると、後ろから歌声が。Stevieが振り返ると、窓の外には白人の野球少年(?)達と大きな犬がいて歌っているという、平凡な日常を演出した内。曲のイメージがほんわかした物なので、それに合わせた形で作られた映像なのかな?と思います。
「Part Time Lover」
出演者:Stevie Wonder
放映日:1985年
収録アルバム:In Square Circle
1985年にリリースされた「In Square Circle」収録。
Stevieの数ある楽曲の中でも、一般的にもっとも知られてる曲の一つです。
真っ白な部屋に、ハの字型に組まれたキーボードの間で演奏をしながら、独特の横揺れと笑顔で熱唱するStevieの姿が。
そこに赤いロングワンピースを着た、ソバージュヘアの白人女性(ヘアバンドの感じといい、いかにも80年代!!)がノリノリで踊りながら登場、最後にはStevieも巻き込んで踊りまくりという映像。ところどころに差し込まれる、TDKのカセットテープの映像が今となっては懐かし過ぎて泣きそうになります(笑)。
「Higher Ground」
出演者:菅原小春、Stevie Wonder
放映日:2015年8月~
収録アルバム:INNERVISIONS
1973年にリリースされた「INNERVISIONS」収録。
現時点で最も記憶に新しいCM。
Stevieが世界的を舞台に活躍するダンサー、菅原小春と競演し話題になりました。
彼がTDKのCMに出演したのはこれが30年ぶりのことだったらしいです。
白をベースにした部屋で、キーボードを演奏し歌うStevieとそれにインスパイアされて踊る菅原小春という、とてもシンプルな画なのに抜群のインパクトを残すCMです。
菅原小春は情熱大陸で取り上げられたのをキッカケに、世間一般にもその存在が知れ渡った頃だったので、予想外のビッグなセッションに衝撃を受けました。
スティービーワンダー その他 CMソング
「Overjoyed」
出演者:中山美穂、細川茂樹(オンワード23区)
放映日:1999年秋~冬、1990年(HONDA CIVIC)
収録アルバム:In Square Circle
1985年にリリースされた「In Square Circle」に収録されている一曲。
HONDA CIVIC地球儀編の方は、地球儀の大きなオブジェへのアップから新緑の中を駆け抜けるHONDA CIVICへのアップへと移る、爽やかな印象の映像。地球儀のオブジェと真っ赤なCIVICの対比は、HONDAがこの車を世界的に広めたいという思いからなのかな?と。
一方のオンワード竪山 23区の方は、何パターンかありますが一番印象に残っているのが中山美穂と細川茂樹出演のVer.で、セピアカラーの映像の中で男性(細川)が何かを追って螺旋階段を駆け上がり、屋上にいる女性(中山)の元にたどり着くというドラマのワンシーンを思わせるような映像。
23区という洋服のイメージが、大人の女性の着る服なのでそれを映像化したのでしょうね。それにしても中山美穂は綺麗だ。
「To Feel The Fire」
出演者:Stevie Wonder、永瀬正敏
放映日:1997年
収録アルバム:BALLAD COLLECTION
キリンビバレッジ『FIRE』のCMソングのためだけに、Stevieが書き下ろしたという曲。
1999年にリリースされた「BALLAD COLLECTION」にのみ収録されています。
・・・とまあ、そんなことよりは。
昨今の日本の若者の“洋楽離れ”を象徴するエピソードとして、ネット上でもの凄く話題になった【俺たちのワンオクのカバーを知らない外人がやってやがる!!】騒動の方が馴染みになっているんでしょうなぁ。
音楽好きを自負してて、Stevieを知らないとか私の世代では「ありえな〜い!!」ことになるのですが、とっくにStevieが還暦超えてるという事実とかこの頃の活動とかを考えたらまぁ、仕方ないのかもしれませんね。でも逆に言うと、日本という島国のロックバンドにカヴァーされ、それが話題になるということはそれだけまだまだ、Stevieの存在は大きいってことになるんでしょう。
CMの映像自体は、とにかくテーマが壮大!!Stevie本人も出演していましたが、永瀬正敏が出演していたものはネイティブ・アメリカンを彷彿とさせる物など、たくましくも頼もしい、強さを感じるものでした。
「STAY GOLD」
出演者:長島重雄、長島一茂(三菱UFJ信託銀行)
放映日:1994年(TOYOTA CAMRY)、2000年〜(三菱UFJ信託銀行)
収録アルバム:Song Review A Greatest Collection
元々は映画「Outsiders」のために書き下ろされたテーマ曲で、1983年リリース(日本以外ではシングカットはされていない)。Stevie名義のオリジナル・アルバムには収録されておらず、ベストアルバムのみに収録されています。
TOYOTA CAMRYの方は、映像がシンプルで日常(LIFEがCMのキャッチコピーなため)の様々な景色を切り取り、CAMRYが颯爽と走り去るというもの。
一方、2000年以降に使用された三菱UFJ信託銀行は、長島重雄&一茂親子の出演でキャッチボールをするという、目を引く映像で話題になりました。曲がどことなく懐かしさを思わせる感じなので何気ない日常というのが合うのでしょうね。
「Sir Duke」
出演者:筧利夫、水野真紀
放映日:2000年〜
収録アルバム:Songs In The Key Of Life
1976年にリリースされた「Songs In The Key Of Life」に収録されている一曲。
TOYOTA NOAのCMとして起用され、筧利夫&水野真紀と子役の演じる家族がこの曲の持っている、カラフルな華やかさや元気なイメージをCGなども駆使して表現しています。
NOAという車が、ファミリー層向けのワゴン車だということを意識している温かいイメージのあるCMですね。
まとめ
以上、Stevie WonderのCMソングをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した以外にも、知らない所でまだまだ彼の楽曲が使われていそうですね!!
これだけ沢山の楽曲達が使われているということは、それだけ多くの人にStevie Wonderの楽曲が受け入れられやすいということの現れなんでしょうね。
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