24時間テレビのスペシャルドラマに
初主演する山田涼介
ドラマの意気込みついて
妹さんの病気に触れ、自身の境遇と
重なる部分があることを告白しました。
妹さんの病気は10人ほどしかいない
難病だそうなのですが、一体どのような
病気なのでしょうか?
24時間テレビ「母さん、俺は大丈夫」
24時間テレビで放送される
スペシャルドラマ「母さん、俺は大丈夫」の
主演を務める山田涼介
演じるのは急性脳腫瘍という病と戦う
サッカー部の佐々木諒平さん
実話を元にして作られた物語で
大きな話題となっています。
山田涼介の妹が患った病気の病名とは?
「なぜ自分が選ばれたのかをしっかり考えていきたい」
「母さん、俺は大丈夫」の主演を演じるにあたって
意気込みをコメントした山田涼介
そして、ドラマPRで
ニュースeveryなどの番組では
自身の妹が難病を患っていたことを
初めて告白されました。
病名については触れられてませんでしたが
当時全国でも10人程度しかいない程の
重い病気だそうです。
幼稚園から高校に入る頃まで病気と
戦っていたということなので
現在は体調はいいのかもしれません。
では、その10人ほどしかいないと言われる
難病とはどんな病気なのでしょうか?
今回目安にした資料は
特定疾患医療受給者証所持者数というもの
⇒難病情報センター
上記の国が認める特定疾患で
医療受給をされている人の数を
参考にしてみました。
1993年5月9日生まれの山田涼介さんは
現在22歳(2015年時点)です。
妹さんは1歳下の21歳ですので
発病した幼稚園の頃は16~17年ほど前
ということになりますね。
そこで、
1998~1999年当時(平成11年~12年)の
難病指定の状況を調べてみました。
その中で10件というのはありませんでしたが
数十件しかない特別疾患は3つありました。
・亜急性硬化性全脳炎
麻疹(はしか)ウイルスによるゆっくりと進行する脳の炎症(脳炎)です。麻疹に感染してから、数年の潜伏期間(5~10年)の後に発病するという特徴があります。発病後は数月から数年の経過(亜急性)で神経症状が進行します。治療法は確立されておらず、現在でも予後が悪い病気です。
年間発症数は以前は10~15人くらい
引用元:http://www.nanbyou.or.jp/entry/42
・ライソゾーム病(ファブリー(Fabry)病含む)
現在、約30種のライソゾーム病が知られています。症状はそれぞれの病気で異なっていますが、共通点は、ラ イソゾームの中に分解されない老廃物が次第に蓄積していくということです。このことから、ライソゾーム病はすべて年齢とともに次第に病気が進行して悪化していく病気です。
20万人に1人から10万人に1人くらい
引用元:http://www.nanbyou.or.jp/entry/199
・副腎白質ジストロフィー
中枢神経系(脳や脊髄)において脱髄(神経線維を覆っている髄鞘と呼ばれるさやの部分[電線に例えれば銅線が神経でその被覆の部分]の崩壊が起こる病態)や神経細胞の変性と、腎臓の上にありホルモンを産生している副腎という臓器の機能不全を特徴とする疾患です。
男性に重症化する遺伝病です。男性2~3万人に一人の割合と考えられます。ほぼ同数の女性の保因者が存在する
引用元:http://www.nanbyou.or.jp/entry/186
当時の年間発症数からすると、
10~15人という亜急性硬化性全脳炎が
一番近いかなというところでした。
副腎白質ジストロフィーは
主に男性のようなので、山田涼介の妹さんが
この病気という可能性は低いでしょう。
また、上記のいずれも重症化する難病のため、
現在の症状が良好である妹さんには
当てはまりそうもありませんでした。
確かな病名は分かりませんでしたが
妹さんは現在は元気なようで、兄弟に
誕生日ケーキを作ったりするそうです。
ネット上でも、その完成度の高さが非常に高評価です。
佐々木諒平の弟さんとの境遇がリンク
「母さん、俺は大丈夫」の原作は
脳腫瘍を患った佐々木諒平さんが主人公の
サッカーボーイズという小説です。
主人公の佐々木諒平の弟さんも
7歳で難病を患っています。
そんな中、島根県の出雲工業で
病気と戦いながらサッカー部のメンバーや
家族との絆を深めていくという物語です。
山田涼介さん自身もサッカーをやっていて
妹が難病だったということから
かなり自分と重なる部分が多い
と感じてるそうです。
その当時の心境が
そのままこのドラマとも重なるとしたら
もはや演技ではなく、山田涼介さんそのものが
見られるのかもしれません。
そういう視点でみると
山田涼介さんと佐々木諒平さん二人の
人生がリンクした物語とも言えます。
【編集後記】
以前、知人の妹がクローン病という
難病になったことがあったんですね。
クローン病とは
胃、小腸、大腸などに炎症がおき
腹痛や下痢などの辛い症状が続くもので
治療法が確立されていない病気です。
食べるものに気をつけないと行けないし
自分にあった薬を試しながら探したりと
治療中がとても大変でした。
そのためには本人の自覚や
周りの協力も必要なのです。
きっと山田涼介さんも
妹のことをきちんと見て
協力的な優しい兄だったんだと
私は思います。