【歌詞考察】藤井風「旅路」に込められた意味・解釈とは?【にじいろカルテ 主題歌】

2021年最も飛躍の期待されるアーティストとして注目を集めるシンガーソングライター藤井風。
Youtubeで注目を集め、2020年にはデビューアルバム発売に武道館公演と、立て続けに話題になり続けました。

今回紹介する「旅路」は藤井風にとって初めてのタイアップ曲でもあります。
ドラマ「にじいろカルテ」の主題歌に起用され、ドラマも注目を集めました。

今回は、そんな「旅路」の歌詞に込められた意味を考察したいと思います!


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藤井風「旅路」楽曲詳細

・作詞作曲:藤井風
・タイアップ:テレビ朝日 木曜ドラマ『にじいろカルテ』
・発売日:2021年3月1日

藤井風「旅路」感想

率直な感想から申し上げますと、完全にやられました。笑
複雑なコード進行から繰り出される美しすぎるコードライン、藤井風らしいオシャレな雰囲気に優しさが詰め込まれた歌声と歌詞。

藤井風の新曲に触れるたびにつくづく「底が見えない…」とため息をつきたくなります…笑

数少ない自身の楽曲の中でも、ジャズ調から歌謡曲調まで色んなジャンルの楽曲を歌っている藤井風ですが、今回の「旅路」はド直球ストレートです。
ドラマタイアップということもありそうですが、藤井風自身が歌詞で言葉で伝えたいことを詰め込んだ曲なのかなと思います!

では次は、そんな「旅路」の歌詞を紹介し、この楽曲の魅力を紐解きたいと思います!

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藤井風「旅路」はどんな歌詞?意味を考察する

ここからは、「旅路」の歌詞をピックアップしてご紹介したいと思います。
今まで、独自の世界観を持って独特な歌詞を書いてきた藤井風ですが、今回の「旅路」も独自の思想や価値観、藤井風自身が大切にしていることが見えてくる「優しさ」の詰まった歌詞になっています。

「この宇宙が教室なら となり同士 学びは続く」

まずはこちらの歌詞です。
「宇宙」を「教室」に例えて、みんなが「となり同士」になっている様はまさに教室の風景を想像しました。

そして「学びは続く」という歌詞。
人生(「旅路」)は、学びが続くということを云っているような気がします。
みんな優しさを持ってとなり同士になって学び続ける、それぞれの人生で影響を受け与え、そして手を取り合って助け合う。それぞれの「旅路」で。

という解釈になりました!
素晴らしい歌詞です!

「果てしないと思えても いつか終わりが来ると 知らなかった昨日までより 優しくなれる気がした」

「昨日まで」は、「終わりが来る」ことを知らなかった。
人は、「終わりが来ること」を知ることで強く優しくなれる。
この歌詞は私自身もとても共感できます!
「死を思う」ことであったり、「当たり前を当たり前と思わない」ことを認識することで人は痛みを知り、人に優しくなれ一瞬を大事に生きることができる。

果てしないと思えてしまう人生ですが、いつか終わりが来ます。
そのことを忘れずに、優しさを持って生きていきたいですね。
藤井風はこの歌詞でそういうことを伝えているのだと思います。

「すべてを笑うだろう すべてを愛すだろう」

1番のサビの最後に登場するこちらの歌詞。
この楽曲のすべてを要約しているかのような歌詞の伝え方なのですが、とても深いと思います。
この歌詞の中の「すべて」というのは「人生(旅路)」を指しています。

長い人生の中で大事なことを忘れたり、誰かを愛したり誰かを傷つけたりと色々あると思います。
それでも人生を振り返った時に、「すべてを笑うだろう」し「すべてを愛すだろう」なのです。

長く壮大な人生や、大きく壮大な宇宙から見ると悩みや人の一瞬はちっぽけなことです。
そんな人生を振り返った歌詞であり、自分の人生に対して俯瞰して見ている様子がわかります。

この言葉を人に向けて伝えるのはとてもむずかしいと思うのですが、楽曲の雰囲気と相まってとても響きますし、とても優しい気持ちになれます。辛いことも悲しいことも苦しいことも、いつかは笑える日がくることを歌っています。
この歌詞を見ても分かる通り、「旅路」はすべての人を応援しすべての人を励ましている楽曲だということはわかります。

「目にしてきた 手に触れてきた 全てに意味はあるから」

さて、2番の歌詞の一節をご紹介します。
こちらの歌詞は、藤井風の優しさと強さが込められていると思います。
そして、この楽曲で伝えたいことを見事に表している言葉でもあると思います。

この楽曲は「人の人生」を歌っていると述べましたが、この歌詞は、楽曲の中で一番「人生」というものを前向きに捉えている歌詞だと思います。

「旅路」リリース後に放送された、情報番組ではこのようなことを言っていたそうです。

「思い通りにいかないことも大変なこともあるけれど、まだまだ自分は恵まれてる方だと思ってます」

この言葉は、とても響きました。
新型コロナウイルスの影響でとてもつもなく辛い思いをしたことでしょうが、それらを全て自分の糧にし言葉にして、そして歌う。
とても感動的です。

この放送では、卒業を控えた高校生に向けて語っていましたが、卒業生だけでなく、聞いた人々を優しく包み込むような不思議な力を感じました。

ドラマ「にじいろカルテ」の内容とリンクはしている?

「旅路」はドラマ「にじいろカルテ」のために書き下ろされた楽曲だそうです。

藤井風自身がドラマの台本を読んだり撮影現場に顔を出したこともあるそうで、それらを踏まえて「旅路」は作られています。

藤井風は、「ドラマチックなイメージではなく、もっと自然で、内側から勝手に溢れてくるような、あったかい音楽を添えられたらなと思いました。」と語っています。

ドラマの内容や撮影現場を通して、藤井風自身から勝手に溢れてくるような、あったかい音楽になった「旅路」。
それは、ヒューマンドラマである「にじいろカルテ」と確実にリンクしていることがわかります。

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まとめ

ということで今回は藤井風の「旅路」について紹介しました。

藤井風の世界観が表れており、とても魅力的な楽曲だということがわかりました。
すべての人を応援してくれるエールソングであり、伝えたいことがたくさん詰まったメッセージソングだと思います。

みなさんの解釈や感想はいかがでしたでしょうか?
藤井風の楽曲は様々な捉え方ができることも魅力の一つだと思います!
ぜひみなさんもドラマを見ながら魅力を感じていただき、みなさんなりの解釈をしていただければと思います。

ドラマがこの曲の魅力を最大限引き出し、逆にこの曲がドラマの魅力を最大限に引き出してくれるので、ドラマの展開と合わせて楽しむこともできます。

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