1993年の1stアルバム『Pablo Honey』(パブロ・ハニー)以来、常に音楽シーンのトップを走るバンド、Radiohead(レディオヘッド)。
メンバーの音楽嗜好の幅広さをそのまま抽出したような芸術的なアルバムを多数作り上げました。
ここからは、Radioheadの経歴やメンバーのプロフィールを紹介します。
Radiohead(レディオヘッド)の経歴
Radiohead(レディオヘッド)は、
- トム・ヨーク(ボーカル、ギター)
- ジョニー・グリーンウッド(ギター)
- エド・オブライエン(ギター)
- コリン・グリーンウッド(ベース)
- フィル・セルウェイ(ドラム)
からなる5ピースバンド。
ですが、Radioheadにとってこの担当パートはあってないようなもの・・・
初期はギターが3人いるギター偏重バンドだったのですが、初期以外はみんなパーカッションをやったり機械をいじったり何か自由なことをやったり別のことをしてます。
そのカリスマ性のせいで何をしていようがどこまでもファンがついてくるバンド、Radiohead。
「おもちゃの鳥がさえずる動画」をアップするだけで世界中が騒ぐようなバンドなのです。(「Burn The Witch」のプロモーション。)
Radioheadのメンバー5人は、高校在学中にバンド“On A Friday”(オン・ア・フライデー)として活動していました。
大学進学でバラバラになったものの、卒業後に“On A Friday”を再開。
その後1991年にメジャーデビューし、現在のバンド名“Radiohead”に改名。
1stアルバム『Pablo Honey』(パブロ・ハニー)に収録されている「Creep」(クリープ)が大ヒットし、3rdアルバム『OK Computer』(OK コンピューター)頃まではロックバンドとして超人気バンドに。
その後音楽性を変え、エレクトロニカに傾倒、またメンバーのソロ活動も盛んになりました。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に出演したり(ジョニーとフィル※)、過激派アニメ『サウスパーク』に出演したり、意外とミーハーなこともやってくれるバンド。
※英バンド Pulp(パルプ)のジャーヴィス・コッカーも一緒に出演しました。
バンド名の由来は、バンド Talking Heads(トーキング・ヘッズ)の楽曲「Radio Head」から。
Radioheadのメンバーは全員、イギリスのオックスフォードにある“アビンドン・スクール”(名門全寮制私立高校)出身で、そこで出会っています。
ちなみに、トム(Vo&G)はエクセター大学、ジョニー(G)はオックスフォード・ブルックス大学、エド(G)はマンチェスター大学、フィル(Dr)はリヴァプール・ジョン・ムーア大学に進学し、コリン(Ba)に至ってはケンブリッジ大学卒とかなりの高学歴バンドです。
ではメンバーのプロフィールを見ていきましょう!
メンバー プロフィール紹介
トム・ヨーク (Thom Yorke)
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担当:ボーカル、ギター、他キーボードやドラムなど
生年月日:1968年10月7日
Radioheadは基本的にはトム・ヨークのバンド。
ただし作曲はメンバー全員で共同で行っています。
いつも悩んでいるミュージシャンの代名詞。
トム・ヨークと言えば落ち込みやすいことで有名です。
昔のノートを振り返って読んだときには、「(自分でも)ちょっと大丈夫かこいつは?」ってなったそう。
特徴的な左目は生まれつきあった麻痺が残っているため。
トムの父親は原子物理学者で転勤が多く、子供の頃は何度も引っ越ししていました。
ノーサンプトンシャー(オックスフォードの少し北)で生まれ、一時はスコットランドに住み、最終的にメンバーと出会うオックスフォードに。
Radioheadのメンバーとは何十年も一緒なので、テレパシーがあるみたいに感じると語っています。
ガールフレンドと一緒にいるときに自動車事故に遭ってから、車を嫌っています。
バンド The Smiths(ザ・スミス)の「Meat Is Murder」(楽曲でありアルバムタイトル)や、ベジタリアンのガールフレンドの影響でベジタリアンに。
メンバーと離れていた大学時代には“Headless Chickens”というバンドを組んでいたようです。
“ジャーロ”(または“ジャッロ”。ホラー映画の一種。)映画の金字塔『サスペリア(1977)』のリメイク作『サスペリア(2018)』で、映画サントラを初めて手掛け、アカデミー歌曲賞にノミネート。
以前『ファイトクラブ』のサントラ製作を俳優エドワード・ノートンに頼まれたときには断ったそうです。
アイスランドのミュージシャン ビョークと親交が深く、共同製作したことも。
Radiohead以外で組んだバンド、Atoms For Peace(アトムス・フォー・ピース)では、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のフリー、ナイジェル・ゴッドリッチ(Radioheadのプロデューサー)らとともに活動。
このバンドは豪華すぎたメンバーでしたが、トムはAtoms For Peaceを“スーパーグループ”と言われるのを嫌っているようです。
R.E.M.(アール・イー・エム)のファンで交流もあり、またダンスミュージックもかなり好き。
最近ではビリー・アイリッシュを気に入って、めちゃくちゃ褒めています。
Radioheadの曲で1番のお気に入りには、「How To Disappear Completely」(アルバム『キッド A』(Kid A)収録曲)を挙げていました。
ジョニー・グリーンウッド (Jonny Greenwood)
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担当:ギター、他シンセサイザー、オンド・マルトノなど多数
生年月日:1971年11月5日
ベースのコリン・グリーンウッドの弟です。
メンバーで1番音楽的教養があり、トム(Vo&G)はだいたいいつも羨ましがっています。
トムより先にサントラ製作を手掛けていたのもジョニーで、映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『ファントム・スレッド』で音楽を担当。
『ファントム・スレッド』ではアカデミー賞作曲賞にノミネートされています。
また、Radiohead随一のマルチプレイヤーで、クラシックを習って育ち、ギターやピアノだけでなく、木琴・鉄琴、オンド・マルトノも弾けます。
子供のころはユースオーケストラ(“Thames Vale Youth Orchestra”)に所属していたそうです。
一緒にバンド活動をする前から、トムは、「コリンの弟(ジョニーのこと。トムとコリン(Ba)は友達でした。)が凄い才能だ」と噂を聞いていたとのこと。
いろんなジャンルの音楽に携わっていても、やっぱりエレキギターを鳴らす瞬間は楽しい、と答えています。
でもギターソロは嫌いだそう。
Radioheadについては、カッコいいクールなバンドだと思ったことはないそうです。
エド・オブライエン (Ed O’Brien)
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担当:ギター
生年月日:1968年4月15日
Radioheadの広報役をよく担っています。
しかしあまりにショービジネス的な空間に放り込まれるとぎこちなくなってしまうそう。
Radioheadのメンバーで最も平和主義で落ち着いた性格だそうで、瞑想が趣味(心が落ち着くから)と言っていたことも。
また、ボクシングをやっているそうです。
ギターを始めたのは15歳で、当時はThe Police(ザ・ポリス)が好きだったのだとか。
トム(Vo&G)がエドをバンドに誘った理由は「(The Smithsの)モリッシーみたいなルックスだったから」。
高校でエドは演劇をやっていて、エドが最初に見掛けたトムは「先生にむかって怒鳴っているところだった」そうです。
大ヒットした「Creep」について、“良い曲だと思う”とコメントしています。(しかしトムは「Creep」は苦手だそうですが。)
Radioheadがライブでたまにしか「Creep」を演奏しないのは、毎回だとビジネスライクになるから、と答えています。
映画『インターステラー』が好きとのこと。
ちなみに映画の公開よりも先に、Radioheadは楽曲「Airbag」で“interstellar”というワードを歌っています。
また、同郷バンド Foals(フォールズ)のファンだそうです。
2020年、「EOB」名義でソロデビュー。
コリン・グリーンウッド (Colin Greenwood)
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担当:ベース、他シンセサイザー、パーカッションなど
生年月日:1969年6月26日
昔から、Radioheadのメンバーで1番明るいタイプと評判のコリン。
ギターのジョニー・グリーンウッドの兄です。
Radioheadのメンバーで、最初にトム(Vo&G)と音楽活動をしていたのはコリンで、2人は高校の同級生です。
コリンとトムが仲良くなったきっかけは、行動範囲が被っていて服のセンスが似たようなダサさだったから、と言っていました。
当時はジョイ・ディヴィジョン (Joy Division)のアルバムを貸し借りしていたそうです。
コリンは特にソロデビューについては計画していないと答えています。
フィル・セルウェイ (Phil Selway)
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担当:ドラム、パーカッション
生年月日:1967年5月23日
フィルはRadioheadで1番年上で、高校のときに「上手いドラマーがいる」との評判からバンドに勧誘されたそうです。
90年代前半にアイルランドに引っ越してバンドを脱退していましたが、失恋によりオックスフォードに戻ってきてバンドに再加入したそう。
2010年、アルバム『Familial』(ファミリアル)でソロデビュー。
このアルバムではフィル自身がシンガーとして歌っています。
2019年にRadioheadは“ロックの殿堂”に入ることになったのですが、メンバーは選ばれたことに困惑し誰も興味を示さず。
そんななかフィルとエド(G)は授賞式にちゃんと出席していました。
まとめ
Radiohead(レディオヘッド)のメンバーを紹介させていただきました。
もはや伝説のバンドの域に入りつつあるRadiohead。
Radioheadのアルバム・作品は後世に聴き継がれること間違いなし!
それぞれが幅広い活動を手掛けるRadioheadのメンバーたちですが、今1度、バンド“Radiohead”を聴き直してみるのもいいですね。