初めてバンドで演奏するという皆さんへ!
始めるにはやはりコピーバンドから、というバンドが大半なのではないでしょうか。
いきなりオリジナル曲をやりたいというのも素敵な心持ちだと思いますが、やはり先人たちの築き上げた名曲をコピーしてから自分たちのオリジナリティを発揮していくと、オリジナリティにも磨きがかかるというものです。
「学ぶ」は「真似ぶ」が語源、というのは有名な話ですが、バンドにももちろん当てはまることです。
適切なとっかかりの曲を選んで、初心者のうちからしっかり大先輩たちの真似をすることがあなたの今後のバンド活動のレベルを上げてくれるでしょう!
バンド初心者の曲選びで重要な3つのポイント
さて、バンド初心者の曲選びですが、重視すべきポイントは以下の三つです。
・「やりたい」曲
・「できる」曲
・「盛り上がる」曲
「やりたい」曲
当たり前のことですが、メンバーが「やりたい」のが一番大事です!
これは例えばバンドマスター一人が「めちゃくちゃやりたい!」でもほかのメンバーが「あんまりやりたくないなぁ」ではいけません。
メンバー全員で「めちゃくちゃやりたい!」になるのが一番良いのですが、そうなることは稀なので、メンバー全員で「まあやりたい」ぐらいになれる、妥協点の曲を探すことが大事です。
ここでバンドのモチベーションが分かれてしまうと今後のためになりませんからね。
「できる」曲
バンド初心者にありがちなのが、「高テクニックのバンドをコピーしたい!」「高テクニックのオリジナル曲をやりたい!」という気持ちが先行して、いきなりその領域にいってしまおうとすることです。
しかしバンドは一人の演奏技術が高くても、全体で技術がしっかりしていなければ良く聞こえません!
「一人がめちゃくちゃうまくて他が甘いバンド」よりも、「全員そこそこの技術でまとまったバンド」のほうがバンドとしてかっこいい演奏ができます。
例え自分の超絶テクを活かしたいメンバーがいたとしても、まずはバンド全体での練習が大事なので、全員でそこそこの演奏ができるレベルの曲から始めていきましょう!
無理をして初ライブでガタガタのライブをしてしまっては、やはり今後のためになりません。簡単な技術でも、多人数でバシッと合った演奏が一番かっこいいです。
また、これはもう少し突っこんだ話になるのですが、「ボーカルのキー」はかなり重要な要素になります。
女性ボーカルの曲を無理やり男性ボーカルでやろうとしても、よほど高温が得意でないと成立しません。逆も同じです。
キーに関してはカポタスト、半音下げチューニングなどで調整する手段もありますがきちんと説明すると本題から離れてしまうのでここでは割愛します。
この点は経験者に聞いてみたりするのもいい手です。
「盛り上がる」曲
誰が何と言おうと、バンドはお客さんのためにあるものです!
お客さん楽しめるように、知名度が高かったり、盛り上がり方がわかりやすい曲を選びましょう。お客さんの喜ぶ姿があなたのバンドにモチベーションをくれるはずです。
ただし…
「できる」「盛り上がる」を重視した結果、「やりたい」から大きく離れてしまう音楽的な好みを持っている人もいると思います。
筆者もそうでした。ひねくれ者なのでどうもウケる曲は性に合わず、結局初ライブでオリジナルを頑張ってやりました。
結果としては「オリジナルやるなんてすごい!」という反応もありつつ成功したので良かったと思っています。
まあもちろんウケる曲をやっていたバンドの方が盛り上がりは良かったんですがね。
ということで、何としてでも「やりたい」を貫いてください!
「やりたい」と強く思い続けて練習を積んでいれば、どんな曲でも、「できる」し、「盛り上がる」曲になります。
この記事ではバンド初心者がとっかかりにしやすい、という観点で曲を選ぶので、どちらかというと「できる」「盛り上がる」に焦点をあてています。
この記事にある曲群を「やりたい」と思えないのならば、ご自身の感性を優先して音楽を楽しんでいただきたいです!
「できる」「盛り上がる」おすすめのコピー曲7選
・MONGOL800「小さな恋のうた」
・THE BLUE HEARTS「リンダリンダ」
・DOES「曇天」
・ASIAN KANG-FU GENERATION「リライト」
・放課後ティータイム「Don’t Say “lazy”」
・SCANDAL「DOLL」
・ヤバいTシャツ屋さん「あつまれ!パーティーピーポー!」
MONGOL800「小さな恋のうた」
Youtube 歌詞検索2019年5月24日公開の同名タイトルの映画が記憶に新しいですが、リリースの2001年から18年たっても映画化されるほどの、不朽の知名度を誇っている名曲です。
「バンド初心者がやる曲といえば?」という質問でアンケートを取ったとしてもトップクラスに入ってくるのではないでしょうか。
ライブでしっかり盛り上げられれば、お客さんの大半は一緒に歌ってくれることでしょう。楽しいライブができるはずです。
曲そのものの特徴としては、途中で曲が一旦小休止し、「夢ならばさめないで」のフレーズが始まるところで初心者バンドは崩れやすい傾向にあります。しっかり決められるように練習を積みましょう。
また、男性ボーカルは発声がきちんとできていないとサビが意外に高くて出ない、なんてこともあります。
とはいえこのぐらいの音域はボーカルをやっていくには必要なので、あきらめずに練習をつんでくださいね。
THE BLUE HEARTS「リンダ リンダ」
リンダリンダ
THE BLUE HEARTS
ロック
¥250
provided courtesy of iTunes Youtube 歌詞検索
こちらも不朽。1987年にリリースされ今でも親しまれる名曲。
曲頭の独唱パートを静かに歌った後の言わずと知れたサビの盛り上がりがとても気持ちいいです。
独唱ではなく会場全員で歌ったりなどしてもいいですね。
サビはもちろん会場全員に歌わせて楽しみましょう。
youtubeなどの映像では超パンクなパフォーマンスが見れます。こんな風に自分の殻を破ってライブができたら楽器のテクが甘くても超カッコいいです。
DOES「曇天」
Youtube 歌詞検索超有名テレビアニメ「銀魂」のオープニングとしても使われた曲です。
DOESの曲は全体的に初心者男性ボーカルでも歌いやすい低い音域なのですが、バンドシーンでは男性ボーカルのハイトーン化がどんどん進んでいて、このように低い音域でも十分にハイパフォーマンスな曲は近年珍しいです。貴重なバンドだと思います。
そのDOESの曲のなかでもやりやすいのが「曇天」です。
他にも「バクチ・ダンサー」などがおススメできます。
DOESの曲で同じく候補に挙がりやすい「バクチダンサー」に比べると、4ビートでノリをつかみやすいです。
ラスサビ前の激しいビートは難しいですが、ラスサビに向かって盛り上げていく最大の見せ場なので気合を入れましょう。
ASIAN KANG-FU GENERATION「リライト」
Youtube 歌詞検索こちらも有名アニメのオープニングから。「鋼の錬金術師」のオープニングです。
アジカンも音域が比較的楽なバンドで、難しいテクニックは使わなくとも素朴にかっこいい曲が多い、初心者におすすめのバンドです。
他には「Re:Re:」や「ソラニン」などが初心者におススメできます。
わかりやすいキメが多く、4ビートでノリをつかみやすいです。低めとはいえ、DOESよりも若干音域が高く、こっちの方が出やすいという人も多いです。
放課後ティータイム「Don’t Say “lazy”」
Don’t Say “lazy” (けいおん!)
かな子
アニメ
¥150
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またアニメ…と思われるかもしれませんが、知名度にタイアップは付き物!ということでよろしくお願いします。
言わずと知れた軽音楽部アニメ「けいおん!」劇中にて、主人公率いる四人組バンド「放課後ティータイム」が初めて作ったオリジナル曲として演奏されます。
初めて作ったオリジナル曲という設定であるからか、シンプルでやりやすいです。(ぜんぜん初めてのクオリティじゃないですけど)
女性ボーカルの曲を今まで紹介していませんでしたが、女性ボーカルのバンドを始めるならまず候補に挙がる曲です。
また、挙げた曲の中でキーボードパートが唯一存在する曲です。
しっかりとしたキーボードパートのある曲は珍しく、また、あったとしても曲全体の難易度が高かったりします。(東京事変や下種の極み乙女。など)キーボードは肩身の狭い思いをするんです。(筆者はキーボーディストです)
キーボードがいなかったとしてもギターロック編成でも成立する曲なのですが、もしキーボードが肩身の狭い思いをしている初心者バンドさんがいたら、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。キーボーディストからお願いです。
キーボードについての情報が多すぎましたね。反省します。
SCANDAL「DOLL」
Youtube 歌詞検索こちらも女性ボーカルの曲。印象的なフレーズやギターリフが特徴的です。
また今まで4ビートの曲を紹介してきましたがこちらは4つ打ちダンスビートで、「フロアをジャンプさせたい!」と思っている初心者バンドにはおススメです。
ヤバいTシャツ屋さん「あつまれ!パーティーピーポー」
Youtube 歌詞検索言わずと知れたコミックバンド、ヤバTの代表曲です。
何といっても全員で「しゃ!しゃ!しゃしゃしゃしゃ!えびばーでぃ!」をやるのが楽しいです。必ずと言っていいほど盛り上がります。
こちらも「DOLL」と同じく4つ打ちダンスビートで、フロアを跳ばせるにはうってつけです。
以上に挙げた七曲以外にも探せばたくさんありますし、初心者バンドといえ演奏レベルは様々ですから、是非柔軟な発想をもって、今後のバンド活動につながる初めの一曲を探していただければと思います。
音楽はやりたいことを自由にやるのが一番です、是非楽しんでください!あなたのバンド活動を応援しています。