2013~2014年にかけて週刊ヤングマガジンで連載された巴亮介の「ミュージアム」が実写映画化。
主演の小栗旬が、このサスペンスホラーのストーリーをどのように演じるのかに注目が集まります。
ここでは映画「ミュージアム」を見た感想をまとめてみました。
※このページはネタバレを含みます。
映画「ミュージアム」概要とあらすじ
【ミュージアム】 劇場公開日:2016年11月12日 上映時間 :132分 原作 :巴亮介 監督 :大友啓史 脚本 :高橋泉、藤井清美、大友啓史 製作国 :日本 配給 :ワーナー・ブラザース映画 |
【キャスト】 小栗旬 尾野真千子 野村周平 丸山智己 田畑智子 |
【あらすじ】
雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志。
犯行現場に残された謎のメモや、見つけられることを前提としたかのような死体から、カエルのマスクを被った犯人像が浮かび上がる。通称・カエル男と呼ばれるようになった犯人を追い詰めていく沢村だったが、カエル男の仕組んだ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれてしまう。
映画「ミュージアム」感想と口コミ評価
23歳女性
評価:3.5
劇中で繰り広げられる犯人の猟奇的な殺害方法は、グロテスクなものが苦手な人や暴力的な表現を苦手とする人には向かないので、10代後半から40代くらいの方におすすめな映画です。
気味の悪い連続殺人事件と謎のカエルのマスクを被った犯人、カエル男。
彼が現れるのは決まって雨の日であって、その描写がさらにこの映画の気味悪さを引き立てていたと思います。
沢村に迫り来るカエル男の魔の手と気がつけばカエル男に支配されてしまった沢村の心情を上手く表現できていて、劇中の映像・音響効果がかなり効果的でした。
ただこの映画で最も残念だった部分は、鑑賞前に偶然ネットニュースでカエル男の正体を知ってしまったことでした。
鑑賞後、改めてカエル男の正体が誰かを知っていたことで、面白さが半減したように感じたのです。
やはり特殊メイクを施していても、その俳優さんの面影は残っているもので、あれだけの猟奇殺人を繰り返す犯人ならば、せめて終盤でマスクを外すシーンまでは正体不明、だからこそ恐怖を感じる、という構成にして欲しかったというのが本心です。
トータルでは、スリルがあってテンポも良く、楽しめる映画だったので高評価ではありますが、カエル男のネタバレさえなければ完璧でした。
26歳女性
評価:3.5
小栗旬、妻夫木聡のファンであれば、まず観て損しない作品です。
私は、小栗旬のファンで尚且つ原作のファンだったので、映画化されてとても嬉しかった作品の1つになりました。
この作品は、異常性犯罪の含まれる内容のため、グロテスクな表現や暴力的なシーン、血を見るのが苦手な人にはお薦めできません。
ただ内容としては、処刑されるにはそれなりに理由がある。という事がハッキリと分かるものです。
最初のターゲットにされた理由は、犯人の自己満足的な犯行をカエル男ではなく別の人が犯人と判決されてしまった。
そのような判決をくだした民間から選出された人達への復讐。
それは、とても理不尽ですが、選ばれた人はそれぞれ少なからず悪い事をしていた人達。
不倫、ペットを捨てる、ニート、詐欺をしていた人達だったため、それに沿った殺され方をします。
犯人はそれを芸術作品として晒していますが、私はこれを原作や実際に映像で観て、理にかなっている犯行だなと思いました。
自分達が普段、何も悪いことをしていないような顔で生活をしていますが、実は誰かの犠牲の上に成り立っていたものであるなら、殺される時は自分がしてきた事で返されるのが、ごく当然な事だと感じたからです。
ただ、家族だからといって、無関係な家族を巻き込む処刑の仕方は違うかなと思いながら見ていました。
最終的に翔太君は、カエル男と同じ後天性の日光アレルギーの症状が出始めているシーンで終わりを迎えるのですが、そのシーンから分かるのは、いくら犯人を消した所で負の連鎖は消えない。
失った日常は2度と修復は出来ないのだということが、記されているように感じました。
ただこの後、どんな事が待っているのだろうと、気になるような作品であることは間違いありません。
18歳女性
評価:4
映画中に様々な刑が出てきましたが、実際にあったら吐いてしまうんじゃないかと思うくらい残酷で、ここまで映画にすると思っていなかったので、ハイクオリティだなと思いました!
カエル男が誰なのかを想像できない展開で、まったく予想がつきませんでした。
次はどんな事件が起こるのかとはらはらしました。
結末は、なんだか後味の悪い終わり方で、もやもやしました。
事件は終わって、再び家族みんなで暮らしはじめたものの、主人公の沢村の心は晴れないだろうなと思いました。
世界観が独特で、人それぞれの感じ方があると思いますが、総合的に見て暗い感じだったのと、解釈が難しいところもあり幼い子はきついかなと思います。
テンポよく、話が進んでいく様子は気持ちが良かったです。
心の準備ができていないと、危険な映画でした!
ホラー系が好きな人はとても面白くかんじると思います。
主人公の沢村は、小栗旬さんの配役はぴったりだと思いました。
原作通りに忠実に演技していて、漫画の迫力が伝わってくると感心しました。
私は漫画を先に読んでいたので、ある程度のグロい系は想像していたのですが予想以上でした。
まず驚いたのは、この映画がR指定されていないことです。
なかなかグロい映画なので、子供にはオススメできないと思います。
グロい系やサイコパスが苦手な方は絶対に見ない方がいいです。
私は割と大丈夫な方なのですが、2.3日頭から離れなくて軽くトラウマです。
R15指定にしてもよいと感じました。夏に見たい映画です!