「ノートに名前を書くと死ぬ」そんな恐ろしいものを天才が扱うとどうなるのか?
藤原竜也主演の実写映画化で大ヒットを記録した「デスノート」シリーズの2016年版「デスノート Light up the NEW world」が2016年10月29日に公開されました。
本作は、前作とはキャストを変更しオリジナルストーリーとなったことで、公開前から期待や不安など混沌とした声が上がっていました。
そんな「デスノート2016」を見た感想をまとめてみました。
※このページはネタバレを含みます。
映画「デスノート Light up the NEW world」概要とあらすじ
【デスノート Light up the NEW world】 劇場公開日:2016年10月29日 上映時間 :135分 原作 :大場つぐみ、小畑健 監督 :佐藤信介 脚本 :真野勝成 製作国 :日本 配給 :ワーナー・ブラザース映画 |
【キャスト】 東出昌大 池松壮亮 菅田将暉 藤井美菜 川栄李奈 |
【あらすじ】
人気コミックを実写映画化した大ヒット作「デスノート」シリーズの続編。前作から10年後、サイバーテロが頻発する超高度情報化社会を背景に、6冊のデスノートを巡って繰り広げられる新たなバトルを描き出す。
名前を書かれた人間は必ず死亡する「デスノート」によって凶悪犯たちを次々と死に追いやった「キラ」こと夜神月と、世界的名探偵「L」の壮絶な頭脳戦から10年。
死神が人間界に再びデスノートをばらまき、世界中が大混乱に陥った。
かつて夜神総一郎が立ち上げたデスノート対策本部では、キラ事件に精通した三島をはじめとする特別チームの捜査官たちが、真相を解明するべく奔走していた。
やがて「Lの正統な後継者」である私立探偵・竜崎が捜査に参加し、人間界に6冊のデスノートが存在していることを突きとめる。
映画「デスノート Light up the NEW world」感想と口コミ評価
36歳女性
評価:3.5
この映画を観に行く前に、ドラマシリーズの再放送をテレビでやっていて毎日見ていました。
私が一番心に残ったシーンは、ドラマシリーズで出ていた刑事役の俳優さんが、デスノートの餌食になり、自らの拳銃で亡くなってしまうシーンです。
前回のデスノート事件を知る唯一の刑事みたいな感じで出てきたのに、割とあっさり死んでしまってとっても残念でした。
もう少し活躍してもらいたかったのに、ガッカリでした。
ラストシーンの感想は、結局、悪い事をしていた張本人が、何の罪も償わず、免除されてまた、正義の味方的な立場で出所するようなかたちで、納得いきませんでした。
映画には、小学生と行ったのですが(娘もテレビシリーズをみていたので、せがまれて行った)人が死ぬシーンが多くて、ちょっと失敗だったかな、と思いました。
まわりの観客は、中高生が多かったですね。デートなどには良いかもしれません。
今回の映画の一番の収穫は、何と言っても池松壮亮さんのファンになった事です。
様々な映画に出ていて、注目の若手俳優さんである事は前から知っていたのですが、ちゃんと作品を見るのは初めてでした。
何となく、まだ幼い感じの残る青年の役って勝手なイメージだったのですが、今回は謎めいていて、ワイルドな男性の役。
もうカッコよくて三十過ぎたおばちゃんは、すぐにカッコ可愛いそうすけさんの、ファンになってしまいました。
32歳女性
評価:2
過去の漫画、映画が面白かったので、今作もそれなりの出来に仕上がっているだろうと期待して観に行きました。
なんてこった。。。登場人物が全員頭が良くないようだ・・・。頭脳戦のカケラも無い。一体何でこんなことになってしまったんだろう。
デスノートって銃より弱いよ。即死っていうのは、死因ではないでしょう?
デスノート、6冊も要らない。出てくる死神だって、少なすぎるし。デュークも人間のお手伝いとかしちゃってるし。キャラ改悪は本当にげんなりしました。一体ほんとに何でこんなことになったの?製作陣は前作をあえて見ないで今作を作ったんでしょうか
ただ、ミサミサは可愛かった。
けれど、何で死んでしまうの。。。
なんで、言うこと聞いてるのか、心理描写がいまいち足りなくてよく分からなかった。
ライトが居なくなった世界で、ライトのことはすっかり忘れて、ミサミサには幸せに生きてて欲しかったなぁと思いました。
ライトの子供って・・・いつの間に?そんな設定は一体どこからでてきたの?ちょっとというか、だいぶ意味がわからない。
もうツッコミどころが多すぎて衝撃的でしかない。みんなでツッコミどころについて、盛り上がるために見るネタ映画としては秀逸でした。
あとは、登場人物がみんなイケメン若手俳優なので、目の保養になります。
普段あまりテレビを見ないのですが、本当にイケメンっていっぱいいるんだなぁとしみじみ思いました。
主題歌は、アムロちゃん。すごく良かったんだけど、前作に比べるとレベルダウンしてる感は否めない。海外大物アーティストを使って欲しかったなぁと思いました。
28歳女性
評価:4
デスノートと言えば、皆さん原作にあるキラ対Lの話がとても印象的だと思います。
今回はそれぞれの意思を継ぐ後継者達の戦いでした。
私が注目したのは6冊のデスノートの内の1冊を手にした、戸田恵梨香さん演じる弥海砂です。
弥海砂と言えば、原作にも出てくるキャラクターで、キラこと月を愛するあまり彼の言いなりになり、デスノートを使い続ける少女でした。
前作の映画から10年後という設定の為、海砂も立派な大人の女性となって登場します。
その戸田さんが演じる海砂がとっても美しい女優になっているようで、ピッタリの役だなと思いました。
最初は、デスノートを使う事を拒み続けた海砂でしたが、キラの後継者に頼まれ遂に再びノートを使用します。
しかしノートを使い誰かを殺しても、例え新しい世界を創ったとしても、もう2度と月には会えない事を海砂は分かっていました。
最後海砂はノートに自分の名前を書きます。
死因は「月の腕に抱かれて安らかに眠る」でした。
勿論月は現れないので、過去の思い出に浸りながら眠るように息を引き取ります。
結局海砂は一体何を得られのか、たった1つの本当に欲しいものは手に入らなかった悲しいシーンだな、ととても印象に残るシーンでした。
デスノート自体、深く死を取り合える話なのでやっぱりちょっと大人向けかな、と思います。
でも、愛や正義を考えさせるとても面白い映画ですので、ぜひ皆さんに見て頂きたいですね。
30歳女性
評価:4
デスノートは、オリジナル続編もかなり衝撃的でした。
続編物だからどうせ面白くないパターンの映画なんでしょ?そう小馬鹿にしながらも、興味本位では見に行ったのです。
で、やっぱり、放送されてからはじめのうちは、新キャラの登場についていけなかったです。
続編だから新キャラも魅力的ではあります。ちょっと物足りないのです。
でも、あることが終盤で起きてから、映画の印象がガラッと変わります。
伏線って、かなり怖いですね。
新キャラの存在や、前作ヒロインだったミサがちょっとだけ登場したことまでもが、ある1つのオチにつながっていると思ったのです。
このオチ、一気にひきこまれました。
主人公が、キラだったという恐ろしい展開のことですね。
しかも、記憶をなくしているような感じで、ぶっちゃけ背筋が凍りました。
無意識に、ノートとはいえ、殺人をしているのです。正義の主人公が、ですよ。
デスノートらしく、何が正義?ということを考えさせられました。
たとえば、無意識に人をノートで殺していたら、それは罪なのか?などの哲学的な疑問を、いろいろと深く考えさせられてしまいます。
あと、直接的な描写はなかったですが、ミサもこのオチにかなり関連があると個人的には感じました。
前作で確かノートから離れてしまうと、記憶がなくなる、というような設定があると思います。
ミサのそのシーンはインパクトがあったんですよね。
だいたい前作を見ていると思いますが、やはり前作を見ていたほうが続編映画は楽しめるなと感じました。
デスノートの続編を見て、意外だったのは、周りの観客。映画を興奮して見ている人たちに、中学生くらいの若い子どもも多かったことは、逆に映画以上に不思議な新鮮さを感じました。
彼ら、正義って何?というものについて、さらに映画自体に、どういった気持ちで見ているんだろうと考えてしまいますよね。
23歳女性
評価:4
前作「デスノート」の続編ということもあり、まずは前作や漫画原作の予習が必要かどうか、という点ですが、初めて聞く人には混乱が生じるかもしれません。
劇中でもデスノートのルールの説明はありますが、その量が結構多いのと、ストーリー展開がテンポ良く進んでいきます。
このルールが先に頭に入っておくと、劇中重要な点となる「誰がキラなのか」というところも同時に推理を楽しめると思います。
今作で、前作よりもデスノートの数が増えていることから、劇中ではデスノートの争奪戦までもが描かれています。
一体「誰がキラなのか」、それは劇中いろんな部分でヒントが散りばめられており、又、前作よりもデスノートのルールをトリックのように上手く活用したストーリー展開で、終盤はかなり内容が充実していたように思えます。
若手俳優陣の個性際立つ、勢いのあるデスノート争奪戦が魅力的であり、終始楽しめる映画でした。