カテゴライズ不能かつ不要なロックバンドとして音楽シーンに君臨するDIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)。
2016年から2017年にかけてこれまでに発表してきた過去のアルバムと再び向き合う“TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO________”を経て2014年にリリースされた「ARCHE」以来となるニューアルバムのリリースに期待が集まっていました。
そして遂に2018年9月26日に約3年9か月ぶりとなる待望のニューアルバム“The Insulated World”がリリースされました。
「絶縁された世界」という意味のタイトルが付けられたDIR EN GREY通算10枚目となるアルバムを全曲レビューさせていただきます。
【レビュー】DIR EN GREY 10thアルバム「The Insulated World」全曲の感想
01.軽蔑と始まり
アルバムの幕開けを告げる攻撃的でアグレッシブな楽曲。
2016年秋のツアーで先行披露されていました。
「俺さえ死ねばいい」という強烈な歌詞が突き刺さるDIR EN GREYの持ち味の一つである激しさが前面に押し出された楽曲です。
02.Devote My Life
ドラムの高速スネアフレーズとスリリングなギターフレーズが印象的な楽曲。
2018年夏のツアーで先行披露されていました。
一曲目の「軽蔑と始まり」と続けてアルバム序盤から激しく畳みかけてくる流れは圧巻です。
メンバーが制作時に意識したハードコアのテイストが特に強く出ている一曲です。
03.人間を被る
2018年4月25日にリリースされた32ndシングル曲。
アルバムに収録されるにあたってボーカルが再録され、ライブ感の強いアグレッシブなアレンジに仕上がっています。
シンプルながらもアルバムの中の一曲として聴くことで楽曲の本質が更に際立っていて、まさに現在のDIR EN GREYを象徴するような楽曲だと改めて感じました。
04.Celebrate Empty Howls
イントロとアウトロの複雑なリズムパターンが印象的な楽曲。
アルバム中盤の重厚なパートは必聴。
ライブではどのように演奏されるのかが楽しみです。
05.詩踏み
2016年7月27日にリリースされた31stシングル曲。
「人間を被る」と同様にボーカルが再録され、よりライブ感の強い仕上がりになっています。
改めて聴くと、この楽曲の激しさやアグレッシブさが今回のアルバム制作の指標となっていたことを感じました。
06.Rubbish Heap
これまでのDIR EN GREYにはなかったタイプのギターリフが新鮮味を感じさせる楽曲。
約3分という楽曲ですが聴き応えがあります。
07.赫
勢いのあるアルバム序盤からの流れを変えるミディアムテンポの楽曲。
美しいメロディーはもちろん、Dieのアツいギターソロは必聴です。
DIR EN GREYの持ち味である美しさと儚さが発揮されていてアルバムの中でいいアクセントとなっています。
タイトルは「あか」と読みます。
08.Values of Madness
ライブでも先行披露されていたパンクの雰囲気を感じる楽曲。
耳に残るギターリフにラップの様なパートも盛り込まれていて不思議と癖になってしまいます。
ライブで聴いた時にはDIR EN GREYらしくなくて少し違和感がありましたがCD音源で聴くと思っていたよりもすんなりと自分の中に入ってきて気付けばお気に入りの一曲になりました。
09.Downfall
トレモロのギターフレーズが印象的な激しめの楽曲。
ボーカル始まりやギターアレンジ等に新鮮味がありますが、アルバム「THE MARROW OF A BONE」(2007年)の頃に近い雰囲気を感じました。
10.Followers
DIR EN GREYらしいメロディーが美しい楽曲。
楽曲全体を通して儚くて美しい雰囲気なのですが、特に泣きのギターソロが素晴らしいです。
初めて聴いた時からサビのメロディーが頭から離れません。
11.谿壑の欲
全編ドゥームな調子で展開すると思いきや激しく疾走する様なパートも盛り込まれた楽曲。
重く響くベースラインに乗ってくるギターのアルペジオの不穏な雰囲気が個人的には大好物なので堪りません。
個人的には現時点ではアルバムの中で一番気に入っている楽曲です。
12.絶縁体
約7分に及ぶアルバムの中では長尺の楽曲。
今回のアルバムの中ではこれまでのDIR EN GREYらしさが色濃く出ている楽曲で一際存在感を放っています。
前曲「谿壑の欲」からの流れも相まって、さすがDIR EN GREY!と思わせてくれた一曲です。
13.Ranunculus
2016年秋のツアーで先行披露されていたパワーバラード。
アルバムのリード曲としてMVも制作されました。
キャッチーでありながら、すべてを浄化してくれるようなアルバムラストを飾るのにふさわしい楽曲です。
アルバムレビュー・感想まとめ
以上、DIR EN GREYのニューアルバム“The Insulated World”を全曲レビューさせていただきました。
今回のアルバムは前半で激しく勢いのある印象を受けながらも「谿壑の欲」、「絶縁体」等の楽曲により深みも表現されています。
まさにDIR EN GREYにしかできない唯一無二の作品に仕上がっていて大満足です!
これまでのDIR EN GREYは一曲で世界観を表現している楽曲が多かったのですが、今回のアルバムは全13曲で一つの作品を作り上げているように感じてDIR EN GREYが新たな表現の段階へ進んだなと感じさせられました。
発売してからずっとヘビロテして聴いているのですが正直なところ、まだまだ聴き込みが足りません…これからもっとじっくりと時間をかけてDIR EN GREYが提示した「絶縁された世界」を堪能したいと思います。
以上、DIR EN GREYニューアルバム“The Insulated World”を全曲レビューさせていただきました。
拙いレビューですが最後まで読んでいただきありがとうございました。
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