不死身のV系バンドの始祖、X JAPANのライブに足を運んで参りました。
今回は直前にドラマーのYOSHIKIさんが頚椎の手術を行い、開催が一時は危ぶまれたもののドラム無しのアコースティックで開催という決死の覚悟で行われたコンサート。
ライブレポートを担当しますのはShunzo(20代,男性)です。
よろしくお願いいたします。
※このページはネタバレを含みます。
【ライブレポ】X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle 奇跡の夜 6DAYS ※ネタバレ
タイトル:X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle 奇跡の夜 6DAYS 開催日 :2017,7.14 会場 :横浜アリーナ ※セットリストは記事の最後に記載しています。 |
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猛暑の中の横浜アリーナ
会場は平日にも関わらず朝からグッズに長蛇の列。
気温は30度を超える猛暑の中、コスプレをするファンもおり、
流石、運命共同体と言われるだけあるなと実感させられました。
今回のグッズの中には、これぞ待ち焦がれていたと言ってもおかしくない
ドラムスティック型ペンライトなるものが発売されており
殆どのファンがこの商品を買うほどの大人気ぶり。
メンバーのインスタグラムにもこのドラムスティック型ペンライトでXポーズを取る人たちの写真が上がっていました。
そして今回の目玉はYOSHIKIさんのドラムセットと一緒に記念撮影ができるという
ファンにはたまらないイベントが開かれていました。
X Japan横浜アリーナ初日公演!横浜会場でもYOSHIKIさんご本人使用のドラムセットが展示されております!詳しくは、YOSHIKI mobileブースまで!#XJAPAN #XJAPANWORLDTOUR2017 #XJAPAN横浜アリーナ pic.twitter.com/mTt4LZi4Cd
— TAMA Drums Japan (@TAMADRUM_Japan) 2017年7月14日
いざ前代未聞のアコースティックライブへ
開演前、場内モニターではドキュメンタリー映画「WE ARE X」が上映されていました。
過去の駆け上がりの時期から解散時期の生々しい映像、そして復活までを赤裸々に描いた同作は、ファンならずとも胸を打たれる内容です。
映画の終了と共にスクリーンが上がり大きな歓声と共にライブがいよいよスタート。
披露されたのは代表曲の「Forever Love」。
つい先日までアメリカの病院に入院していた人がステージ上でピアノを弾いているというのは、本当に驚きの光景です。
観ている側としてはピアノ演奏だけとはいえ、病みあがりもいいところ。
いつ倒れるかわからないという不安な状況に陥ってしまいます。
ですが、破滅の美学とYOSHIKIさんが仰る通り、ライブはその瞬間を全力で楽しむことに大きな意義があるのではないかと私は思います。
ピアノソロタイムで「白鳥の湖」を弾いたことも彼の美学に通ずるものがあります。
そして、今回のライブはドラムが無い代わりにストリングス部隊を率いて全編演奏を行うという豪華なものでした。
X JAPANのライブといえば激しいというイメージが一般にあると思われますが、全体を通して今回はX JAPANの楽曲を聴かせることに大きなポイント2点があったように感じます。
1つ目にHEATHさんのベースソロではTAIJIさんが過去のライブで披露していたフレーズを弾いたり
PATAさんのギターソロでは隠れた人気曲「Stab Me In the Back」、「CELEBRATION」のフレーズを弾くなど遊び心を取り入れつつ、魅せるソロタイムに会場は大盛り上がり。
一方でバイオリンのソロタイムを披露したSUGIZOさんはhideさんの「ピンクスパイダー」をアレンジして披露。
彼なりのHIDEさんへ対するリスペクトはもちろん、ピアノとはまた違う荘厳な雰囲気に会場全体も聴き入ってしまうほど。
そして、2つ目。
何よりも今回のライブらしい事例が、新曲として披露された「Kiss the sky」において
アコースティックであるからこそ、曲中のコールアンドレスポンスが綺麗に演奏とユニゾンするなど、横浜アリーナという大きな会場であっても、クラシックのホールのような音の響きに会場が一体になっていると強く思わされました。
曲に新たな彩りを
新曲はもちろんのこと、普段ではハイスピードナンバーで披露される楽曲もアコースティックアレンジされており、
ファンの投票で上位になったこともある人気曲「Silent Jealousy」をギターとベースのみで披露した際には、普段ではドラムと音が被ってしまうベースの音がクリアに聞こえ、X JAPANの楽曲の奥深さを体感することが出来ました。
更に、中盤では開演前SEとして使用されることの多い「Miracle」をゲストボーカルを迎えYOSHIKIさん、ストリングスと共に披露し、
ダイナミックな楽曲であるからこそ、アリーナ会場の広い奥行きで光る良さがありました。
近年ではバイオリンとピアノのイントロから始まることの多かった「紅」も久々にHIDEさんが演奏した際の音源が使用され会場は大熱狂。
彼の魂はたくさんの人々の中に生き続けているというのを改めて感じる時。
上記にあげたように、続々と新しいX JAPANのライブスタイルを提示した今回のアコースティックアレンジ。
しかし、MCタイムでは緩い雰囲気の中、笑いに溢れます。
YOSHIKIさんが
「Toshlはなんでも歌えるからね」と
メニューにはないナンバー「UNFINISHED」を急遽披露するなどファンの期待を裏切らないサプライズが飛び出しました。
更に近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」を勢いで披露。
ステージ履けている間に耳コピしたと仰っていましたが、それでもやってしまうのが今のX JAPAN。
壮絶なストーリーがあるバンドではあるものの、この緩くもサプライズのあるMCもX JAPANのライブの一つの魅力であると思います。
終わりに
X JAPANは活動の歴史が壮絶であるが故に、一言で表すのがとても難しいバンドであると私は思います。
でも、間違いなく今のバンドの状態は”明”。
今回のアコースティックライブを通して観せた楽曲の新たな表現の仕方は
間違いなく今後のX JAPANのストーリーを刻む上ではプラスであり、更に手術を諸共しない、YOSHIKIさんの不屈の闘志による一音一音の響き、バンドとしてのアンサンブル、胸に響くToshlさんのボーカルは、観る人達全員に今後も感動を与えていくのだろうと実感させられた公演でした。
X JAPANのストーリーはまだまだ続く。
【セットリスト】X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle 奇跡の夜 6DAYS(曲順)
01.Forever Love 02.Tears -MC- 03.Kiss the sky 04.HEATH Bass solo 05.PATA Guitar solo 06.DRAIN 07.SUGIZO Violin solo 08.Silent Jealousy 09.YOSHIKI Piano solo 10.Miracle -MC- 11.La Venus 12.Hero -MC- 13.Without You 14.紅 15.ART OF LIFE [アンコール1]01.ROSE OF PAIN 02.WEEK END [アンコール2]01.WORLD ANTHEM 02.I.V. -MC- 03.UNFINISHED -MC- 04.Longing 05.Endless Rain |
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