1996年に路上アーティストとして結成された人気デュオ・ゆず。
2000年のアテネオリンピックの際には「栄光の架橋」でその名が世に知れ渡りました。
20年以上ものキャリアで獲得してきたファンは老若男女問わず幅広くあります。
今回はそのゆずの曲の中でも歌詞に注目してランキングを作成してみました。
ゆずの書く歌詞について
ゆずの二人はシンガーソングライターなので、それぞれで作詞・作曲をしています。
ゆずの歌詞の魅力は「横文字を使わない心に直接話しかけてくるようなストレートな歌詞」です。
恋愛だけでなく、人生・世界など幅広いテーマの歌詞を書いています。
ランキングではどんな世界観の歌詞の作品がランクインしてくるのかというのも見物になってきますね。
では、さっそくランキングにいってみましょう。
ゆずの好きな歌詞ランキング:第13位~第4位
第13位.「旅立ちのナンバー」
発売日:2003/2/6
収録アルバム:すみれ
作詞:岩沢 厚治
「転がり続けて掴んだものに 不思議なくらい涙してる そしてまた旅は始まってゆく」
ゆずの隠れた名曲ですが、ランキングにランクインするほどの人気曲です。
タイトルのとおり「旅立ち」を歌った曲で、仲間を送り出す時に歌いたい曲。
何度も夢を追いかけて、なかなかつかめない夢に涙した日々や、やっとつかんだ夢のかけらを追いかけた日々がつづられています。
この曲を聴くと、広い広場で一生懸命、紙飛行機を飛ばす少年の姿が自然と目に浮かびます。
飛ばしてはうまくいかなくて、なんども追いかけて・・・。
「一生懸命やっていれば、必ず夢はつかめる。」そんなメッセージが詰まっている名曲です。
第12位.「命果てるまで」
発売日:2004年9月15日
収録アルバム:1~ONE~
作詞:北川 悠仁
「命果てるまで 灯火が消えるまで 強くもっと強く 魂を焦がしたい」
命について、熱く語っている名曲。
シングルカットされていないのが不思議で仕方ないのですが、北川氏の生死感が強く描かれているところが魅力です。
「生きているのに死んでる 死んでる人がいる」
誰しもとはいえないのかもしれませんが、この歌詞が響くタイミングってどこかであると思います。
生きているのであれば、一生懸命生きようよ。そんなメッセージがギュッとつまっています。
説明するよりも、まず歌詞を読んで聴いてもらいたいとおもう一曲です。
第11位.「ねこじゃらし」
発売日:1998年7月23日
収録アルバム:ゆず一家
作詞:北川 悠仁
「嗚呼 胸が痛くなる 嗚呼 どれだけ時間が流れても 僕らまたここで逢えるさ」
「ねこじゃらし」は、男性が女性に猫にねこじゃらしをふってあやすように、心をもてあそばれてしまう曲。
結局、恋愛ってこれなんだよ!と深くうなずいてしまう曲。
「約束の時間に平気で遅れてくるのに 顔を見た途端許してしまうのはなぜだろう」
そうなんですよね、絶対怒ってやろうって思うけど笑顔をみたとたん許せちゃうのが恋。
頭で考えようとしても心が勝手に動いてしまう気持ちが綺麗に描かれています。
第10位.「 青」
発売日:2003年2月6日
収録アルバム:すみれ
作詞:北川 悠仁
「泪が溢れて 途方にくれた夜に 差し伸べてくれたあなたの温もりを 僕はわすれはしない」
「青」は、タイトルにもある青を連想させる涙・雨・寒さがテーマとなっています。
ロックチューンのこの曲は、歌詞も強いメッセージが込められていて、聴いていて心からふつふつとパワーがみなぎる曲です。
誰にでも悔しくて涙をしたことはあるはずですが、その悔しさ「チクショウ」といった気持ちが表現されています。
味方をしてくれる人が一人でもいたら心は救われるし頑張れる。
だからこそ、誰かが同じ思いをしたら僕は手を差し伸べたいといった、気持ちが詰まっていて共感できる歌詞が魅力です。
第9位.「うまく言えない」
発売日:2008年4月16日
収録アルバム:WONDERFULL WORLD
作詞:北川 悠仁
「うまく言えないけど 溢れてくる この声もこの泪も 君を想えば」
三浦春馬さんがPVに出演している曲として有名な「うまく言えない」。
実はシングルカットされていない、アルバム曲の中の名曲です。
男女が出会い、不器用ながらも愛を確かめてゆく姿が描かれています。
「終わった恋の傷跡をぬぐえないままでいたから」
大きな恋愛に別れが着た後の出会い、そして相手を愛してゆく気持ちに共感できる人も多いのではないでしょうか。
恋愛の不器用さが妙にくすぐったくなるのに、何度も聴きたくなる曲です。
第8位.「女神」
発売日:2006年1月18日
収録アルバム:リボン
作詞:北川 悠仁
「まるで女神 君の前じゃ僕の抱えてきた痛みなんてちっぽけで すべてを受け止めて今 君は命慈しんでる」
北川氏のお姉さんが妊娠・出産をした際に書いた曲。
女性が母親になるということで、今までとは違う姿になっていくことが描かれています。
命をおなかの中ではぐくみ、出産をするということは女性だからこそできること。
男性にとってそれがどんなことなのかということが素直に描かれていて、ジーンとしてしまう曲。
当時高校生だった私にはまだまだ実感できないことでしたが、大人になって内容に共感できるようになりました。
お姉さんの妊娠・出産でこれが書ける北川氏には脱帽です。
第7位.「ポケット」
発売日:2015年1月2日
収録アルバム:TOWA
作詞:岩沢 厚治
「さぁ目の前に大きく輝いてる 行く線の願いを重ねながら もう遮るものなど無いからここにおいで」
サッポロビールのCMのイメージソング。
綺麗な冬の夜空に星屑たちが舞っている姿が目に浮かぶ歌詞が魅力です。
天体観測にきたカップルの姿も想像することができます。
サビの歌詞では二人だけの世界が綺麗に描かれていますよね。
優しく包み込む男性の気持ちが冬場のホッカイロのように温かい曲です。
第6位.「代官山リフレイン」
発売日:2011年2月16日
収録アルバム:2-NI-
作詞:北川 悠仁
「代官山の歩道橋の上から眺めているのは 変わらぬままのオレンジの夕陽 街を染めていく」
若いころを振り返って懐かしくもうらやましくもなる姿が描かれた歌詞です。
若いといっても煙草をふかすシーンがあるので、大学生くらいでしょうか。
「午後ティをカイロがわりに手をあたためた」なんて、“あるある”ですよね。
夢を追いかけて途中で転んだり迷ったりしながら前に進んでいた頃。
過去を回想しながら、今だって心のどこかに夢をもちながら生きているといった大人の歌詞が響きます。
第5位.「3カウント」
発売日:2001年5月23日
収録アルバム:ユズモア
作詞:岩沢 厚治
「目をつぶったって 三つ数えたって 欲しいものはそこにないけど ここに居るんだって 君が好きなんだって 意味のないことばかりを いつもやってんだ」
日本中央競馬会のイメージソングになった「3カウント」。
当時の岩沢氏がフラストレーションがたまった時に一気に書いた曲と言っています。
岩沢氏の歌詞は、ぱっと見、意味深だけれど、読み取っていくと強く共感できるところが魅力。
毎日の社会人の生活は同じことの繰り返し。
そんなことにうんざりしている主人公の姿が描かれています。
日々の生活のなかでもきっと素敵なことが待っているはずだから、仕方ないけど頑張ろうぜ!といった岩沢氏のメッセージが込められていて気持ちの良い歌詞です。
第4位.「LAND」
発売日:2013年5月1日
収録アルバム:LAND
作詞:北川 悠仁
「一体どんな未来をこの先描けという そして何を残して行けばいいの? 行き詰まりうつむく この両足が踏みしめてんのは 紛れもない 僕らのLAND」
LANDはアルバムが日本レコード大賞のアルバム最優秀賞を受賞したアルバムのリード曲。
世の中の不満からなのか、ひどい悲しみからなのか、疲れ切っている主人公の姿が描かれています。
東日本大震災や豪雨などとにかく悲しいことに苛まれた日本。
大切な人、故郷を失い何に向かって歩いていけばよいのかわからなくなる人も多かったと思います。
「一世一代の転機 もしかしたら今かも 嘆くより自分がはじめりゃいい」
逆境にたたされている今だからこそ、這い上がってみよう、立ち上がってみようという北川氏らしい優しくも強いメッセージが込められています。
自身の等身大に描かれているので共感できる部分がおおく、背中をおしてくれる歌詞に救われる曲。
ちょっと心が疲れたときに聴いてほしいです。
ここまでのランキングはいかがでしたでしょうか。いよいよTOP3の発表にうつります!
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