「千本桜」「Tell your world」などで市民権を獲得し、今では音楽ジャンルとしてしっかり定着したボーカロイド。
全盛期ほどの勢いはなくなったとあちこちで言われていますが、それは逆に言えばそれほど音楽ツールとして浸透したということです。
現に流行る曲の傾向も変わってきていて、JPOPのように落ちついた音作り、オシャレなコード進行の曲がランキング上位にたくさん見られるようになりました。
以前はというと、激しめ、派手目のギターロックが中心で、中にはボカロ知らない人からするとうるさくて聞けない、なんて曲もありましたが、今のランキングはどれも清楚なので踏み込みやすくなっています。
と、同時にボカロならではの面白さを失っていない曲ばかりです。
今回はそんな2019年のボカロ曲を再生数ランキングで見ていきましょう。
【2019年版】ボカロ人気の神曲ランキング:第10位~第4位
10位:【初音ミク】コールボーイ【syudou】
マリリンマンソンの楽曲のような、メルヘンダークな雰囲気が漂っています。
作曲したsyodouさん本人の声がところどころで効果音的な役割をしていて、かっこよくハマっています。
お酒に気をつけましょうという曲らしいです。お酒には気をつけましょうね。
9位:Original,v flower/ノイローゼ 蜂屋ななし
アップテンポなノリと、おしゃれなジャズテイストの間奏、Cメロが印象的な曲です。
おしゃれな部分ではミュージシャンとしての高い実力が垣間見えます。
アップテンポとはいえ下品なうるささはなく、引き算が適切にされたオケが耳に心地いいです。
8位:【初音ミク】Unveiled【オリジナル】 岩見陸/ナナホシ管弦楽団
しょっぱなからギターがキュインキュインいってます。
ノリのいいアップテンポダンスビート。
岩見さんといえば最近メジャーデビューしたメガテラ・ゼロさんがボーカルを務めるバンド「Mr.FantastiC」のギター担当であることでも有名。
ギターソロが曲中にありますが、超かっこいいです。さすがギタリスト。
7位:DECO*27 – 夜行性ハイズ feat. 初音ミク
「モザイクロール」や「弱虫モンブラン」といった、ボカロ全盛期を語るには外せない曲を多数作ったDECO*27さんの作品です。
その時期のボカロPは現在、引退したりバンドを組んだりレモンやパプリカ作ったりしていて、減少傾向なのですが、DECO*27さんは現役最前線に立ち続けています。
DECO*27さんといえば激しいギターロックが得意ですが、こちらの曲は爽やかなEDM風の曲となっています。
どこか乃木坂46の音楽性に通じるものを感じます。個人的に。
6位:テレキャスタービーボーイ/すりぃ feat.鏡音レン
なんとわずか一分で終わる曲です。
リピートしやすさで言えばランキングぶっちぎり一位。
実はこの曲を作ったすりぃさんは、一分で終わる曲を他に二曲(「空中分解」「エゴロック」)投稿しています。
一分の曲でも、十分な情報量と中毒性が詰まっています。
中毒性のある曲って長いと疲れてしまうこともありますから、こういうスタイルも素敵かもしれないですね。
5位:DECO*27-アンドロイドガール feat.初音ミク
また出てきました。DECO*27さんの曲です。
DECO*27さんのランクイン曲は今回なんと4曲(!)ありますが、その中で一番「ぽさ」が出ている激しめの曲です。
4位:DECO*27-スクランブル交際 feat.初音ミク
四つ打ちダンスビートのままいくのかな、とおもったらいきなりさびで激しい二倍4ビートになる展開が印象的な曲です。
MVの演出もあいまって、いい意味で裏切られる曲になっています。
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