ジョージ朝倉が原作の少女漫画「溺れるナイフ」がついに実写映画化公開となりました。
「溺れるナイフ」の原作は全17巻、別冊フレンドに9年間に渡って掲載され、2014年2月に完結した人気作品です。
登場人物の危うい恋愛模様や、衝撃的なラストシーンに注目の本作の感想をまとめてみました。※ネタバレに注意してください。
溺れるナイフ あらすじ
【溺れるナイフ】 劇場公開日:2016年11月5日 上映時間 :111分 原作 :ジョージ朝倉 監督 :山戸結希 製作国 :日本 配給 :ギャガ |
【キャスト】 小松菜奈 菅田将暉 重岡大毅 上白石萌音 志磨遼平 |
【あらすじ】
東京で人気モデルとして活躍していた望月夏芽(小松菜奈)は、父の都合で東京から5時間離れた田舎町「浮雲町」に引っ越すことに。刺激的な都会から遠ざけられ落ち込む夏芽でしたが、浮雲町の神主一族の末裔長谷川航一朗(菅田将暉)と出会い、次第に航一朗に惹かれていきます。
惹かれ合うふたりは、山と海に囲まれた田舎町でまわりの同世代の注目を集めていきます。
夏芽と航一朗の関係を神聖なものととらえている、航一朗の幼馴染松永カナ(上白石萌音)や同じく航一朗の幼馴染大友勝利(重岡大毅)とも良好な関係を築いていく夏芽でしたが……。
溺れるナイフ 感想と口コミ評価
19歳女性
評価:2.5
先日溺れるナイフを友人と見に行きました。
心に残ったシーンは、火付け祭りの日に山中で航一郎が夏芽を暴漢から助けようとした部分です。
この映画自体、原作である漫画とは少し異なる点が多かったのですが、個人的にはこのシーンは原作の雰囲気を残していると思いました。
特に、航一郎が助けられずに泣くシーンは漫画よりもストレートに航一郎の悔しさやその時の理想や自信を打ちのめされた感情がよく伝わってくるようなシーンであったと思います。
しかし、全体的に点数を低くつけたのは、やはり原作好きとしては少し世界観が違いすぎてショックであったことです。
まず、小松菜奈さんと夏芽は少し違う雰囲気であると思いました。
夏芽はもっと普通の女の子というような活発な雰囲気を残していましたが、小松菜奈さんは映画の冒頭からすでに完成されていて、航一郎と出会ってから成長する部分がすでに出来てしまっているような雰囲気でした。
また、原作よりも構成や表現が複雑で、少しわかりにくかったです。
特にラストシーンでは、1番ファンが感動する夏芽と航一郎のその後のシーンについては何も触れられておらず、映画と現実が混同しているようなよくわからない終わり方でした。
それに加え、大友の歌のシーンなど余分な時間が長く、もう少しそこを削って、笑いのシーンよりも全体的にもっと危うい青春を表現する雰囲気であって欲しかったと思います。
19歳女性
評価:4
私が「溺れるナイフ」を見て、一番心に残ったシーンは祭の日、中学生の夏芽がストーカーにレ◯プされそうになるのをこうが助けに行ったけど、まだ中学生なのでやられてしまい、間一髪で島の大人たちが助けに来るシーンです。
助けが来た後もこうは泣き続けていました。とっても躍動感ある危機迫ったシーンでした。
ラストシーンは、一年後高校生になった夏芽に中学生の時ストーカーがまた迫って来てこれをこうが助けに行き、ストーカーを殺そうとします。
それを松永カナが止めに入り、ストーカーは自殺しました。
松永カナが夏芽にもうこうに近づくなと言い、2人は離れ離れになってしまいます。そしてこうは島で暮らし、夏芽は大スターになっていくと言う結末でした。
映画の客層は少女漫画と言うこともあり、女子中高大学生が多かったですね。中にはカップルもいました。おすすめの客層はやはり女子中高生です。
音楽は挿入歌が世界観とあっていて、スクリーンのなかに引き込まれていきました。
キャストは小松菜奈の美しさと可愛いさ、菅田将暉の美しさとかっこよさが溢れる良いストーリーでした。
夏芽役の小松菜奈がこぼしたジュースを、こう役の菅田将暉が舐めるシーンは、とっても美しくエロく官能的でした。
溺れるナイフの世界観をうまく表していると思いました。
大友勝利役の重岡大毅も彼の良さが出ていて、とっても役に合っていました。
夏芽の母親役の市川実和子が、小松菜奈とほんとの親子のように似ていました。
18歳女性
評価:3.5
私が一番印象に残ったシーンは、予告でも流れていましたが、夏芽とコウちゃん海の中にいるシーンがすごく綺麗で引き込まれました。
コウと夏芽が笑いあって、バイクの2人乗りをしているシーンがキラキラしていて、微笑ましい気持ちにさせてくれました。
私は漫画を読んでいたので、キャストはなかなか納得できないと見る前は思っていましたが、実際に見て見るとぴったりでした。
特に合っていて、今人気の菅田将暉を目当てに見にきている人が多かったです。
ただ、小松菜奈は最近映画に出すぎていて正直またかという印象でした。
さらにすごく素敵なシーンが多かった中、物語が少々たんたんと進みすぎていてあれ?と思うところも多かったです。
過程が少なくて、あまり伝わってこないところもありました。漫画のファンなので残念でした。
ラストシーンについて、最後はハッピーエンドだろうなと思っていましたが、なかなか良い終わり方でした。
「お前の好きに生きて一生俺をざわつかせてくれ」というコウちゃんのセリフが1番心に残りました。
映画館は中学生や高校生の若い人たちで女性が多かったです。カップルで見るのがいいと思います!
でも、あまり大人向けではないかなという印象です。大人が見るには少し退屈な恋愛映画かなと思いました。
主題歌は、歌詞がいい切なく映画とうまくリンクしているなという印象でした。
映画中の音楽は、少し不思議だなというか少し違和感を感じました。
シーンとバッグの音楽が合っていないのではと思いましたが、これも監督の独特な演出で感じ方は、人それぞれなのかなと思いました。